May 02, 2007

雲母坂を経て比叡山へ

旅行最終日。昨日とはうってかわって晴天の空模様。こんな爽やかな季節に京都に来たのは実は初めてだったりして。いつもは真冬か真夏にしか来てなかったからなあ(宿が安いのである)。京都周辺の低山で、ついでに神社仏閣巡りも出来て、なおかつ未訪の地、という条件で脳内検索した結果、目的地は比叡山延暦寺に決定。

ルート:修学院駅(11:05)-雲母橋(11:30)-分岐(12:07)(休10)-スキー場(13:13)(休10)-山頂バス停(13:40)-大比叡(13:50)-比叡山東塔(14:20)(休30)-延暦寺会館(15:30)-京阪坂本駅(16:20)

07050301.jpg

叡山鉄道。よく見ると「教習中」の車両だった

京都駅から地下鉄烏丸線で烏丸御池まで移動。東西線に乗り換えて三条で下車。一度地上に出て三条大橋側のローソンで食料を確保。三条京阪から今度は京阪で出町柳まで移動し、叡山列車に乗り換えて四つ目の修学院で下車する。移動距離はたいしたこと無いのだが、接続がけっこうメンドクサイ。

07050302.jpg

雲母坂。超ポピュラーコースだけあって歩きやすい。

白川通りを渡って音羽川沿いに川を遡りながら東へ進む。ひたすら川に沿って進んでいくと30分程で雲母橋に到着。ここが雲母坂の起点となる。雲母(きらら)坂は平安時代からある由緒正しき比叡山への参拝路で、親鸞も法然もきっと歩いていたとされる古道だ。この道の周囲には花崗岩が多く、岩石中に含まれる雲母の輝きからこの坂の名がついたのだと云われている。
非常に有名なコースなのだが、平日なので人影はまばら。比叡山詣でをしようという観光客も普通は車かケーブルカーを使う。わざわざ歩いて登るのはかなり物好きの部類に属する。前を歩くのは留学生の四人グループのみ。彼らとはしばらく抜きつ抜かれつで登っていくことになる。

07050303.jpg

猿出現。丸々太った大きな猿だった。

暑からず寒からず。体調も良く、非常に快適な登りだったのだが、ここで思わぬトラブル?が出来。目の前の道を猿が塞いでる。山向こうの日吉大社では猿は神の使い扱いで、歴史的に大切にされてきた経緯がある。結果的にこの周辺には非常に多くの猿が住んでいるらしい。幸い直ぐにどいてくれたが、道の脇から大きな声で威嚇された!テリトリーを冒していたのか?ここは刺激しないようにさっさと移動である。

07050304.jpg 07050305.jpg

左:叡山ロープウェイ比叡山頂駅 右:比叡山頂バス停

大鳥居方面への分岐を過ぎてから一時間程登るといきなりスキー場にぶち当たる。延暦寺に直行するのであればここを横切って先を急ぐべきところだが、山としての比叡山のピーク大比叡を踏んで起きたかったので右手の舗装路を登っていく。登り詰めたところが叡山ロープウェイの比叡山頂駅。この先には比叡山頂のバス停と駐車場がある。苦労して登ってきた山頂がこんな状態になっていると、けっこうションボリするものである。が、気にせず進む。

07050306.jpg 07050307.jpg

左:大比叡へ向かう道 右:大比叡山頂の三角点

駐車場左手のやや荒れた細い舗装路が大比叡へ向かう道となっている。数分も歩くと地味な分岐ポイントがあり、右のコースを選択すると無粋な鉄塔とコンクリート塊が見えてくる。これは朝日放送や関西テレビのアンテナ施設だ。うっかり直進してしまいそうになるのだが、実はその手前左の僅かに盛り上がった部分が大比叡(848.3m)のピークなのだ。判りにくっ!!
大比叡のピークも拝めたので、あとは延暦寺を目指すのみ。先ほどのアンテナ施設を突っ切る形で先に進む。しばらくすると今度はNTTのアンテナ施設に突き当たる。一見先に進めないように見えるのだが、向かって左手の壁の脇から実は先に進むことが出来る。少々迷ってしまったが、大比叡から15分で遂に比叡山延暦寺の東塔に到着である。

07050308.jpg 07050309.jpg

左:東塔。その奥が潅頂堂 右:阿弥陀堂

ちなみに延暦寺はメチャメチャ広い。山まるごと寺院といっても過言ではなく、今回訪れたのは東塔と呼ばれる一番メジャーな部分。大比叡側から歩いてくると東塔と阿弥陀堂の目に鮮やかな朱色が眩しい。やけに新しく見えるがこれは1977年に再建されたものだから。これを400年前に焼いたのは云わずとしれた織田信長である。今ココにある寺院群が歴史上の比叡山とシンクロする。歴史好きとしてはなかなかにクラクラする一瞬である。
もう14時を過ぎているので阿弥陀堂前のベンチで遅い昼飯を頂くことにする。さすがに人出は増えてきたが、気になるほどではない。阿弥陀堂のすぐ側には水琴窟が設けられていて、心地よい音色を奏でていた。というか、これマジで欲しいな※1。

07050310.jpg 07050311.jpg 07050312.jpg

左:大講堂 中:根本中堂 右:文殊楼

山側から入ってしまったので見る順番が逆になってしまっているが、戒壇院(写真撮影失敗した)、大講堂と見ながら下りてくると一際巨大な建築物が林の向こうに垣間見える。これがかの有名な根本中堂だ。比叡山延暦寺は8世紀後半(788年)に伝教大師最澄が開いた天台宗の寺院。法然、栄西、道元、親鸞、日蓮といった史上名高い高僧を輩出し、長らく日本仏教界の中心として君臨した寺院である。1994年には世界遺産にも指定されている。
開基は古いが、先ほども書いた信長の焼き討ちなどがあり、残っている建物はそれほど古いものでは無い。根本中堂も江戸期家光の時代に再建されたもの。いざ近寄ってみると本当にデカイ。木造建築とは思えないスケールだ。堂の内部は撮影禁止なので残念ながら画像は無し。回廊を回って内部に入ると薄暗い中に、最澄の時代から火が絶えたことがないと云う不滅の法灯が静かな光を放っていた。

07050313.jpg

坂本方面。琵琶湖も見える。

夕方が近かったのでサクサクと見てきてしまったが、帰路は琵琶湖畔の街坂本側へ下りる。こちらも雲母坂に劣らず、昔からの参拝コースとして名高い。道がしっかりしていて傾斜が緩い分、歩いて登るのであればこちらからの方がオススメだろう。下りなら約1時間のみちのり。

07050314.jpg 07050315.jpg

左:日吉大社へ下る石段 右:京阪坂本駅

登山路を下りきったところで大きな石鳥居を目にすることになるわけだが、これは日吉大社の大鳥居。延暦寺よりも前から存在している古社で、神道の一派、山王神道の中心地。日吉だとか日枝、山王と名がつくような神社は皆この日吉大社と関係があると思って間違いない。
神社好きとしては絶対詣でておくべき社ではあるのだが、しかしながらこの時点で16時をまわっており残念ながら参拝は諦めた。いつか是非再訪したい。

※1 ちなみに水琴窟は30万〜40万くらいで自宅の庭でも作れるらしい(音出ます注意)。ほ、欲しいw

投稿者 nununi : May 2, 2007 11:18 PM
コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?