January 21, 2008

2007年年間ベスト [その他部門編]

遅まきながら2007年の年間ベストコーナー。まずは非小説部門、ノンフィクション作品を中心に五冊チョイスしてみた。あくまでも「2007年に出た本」ではなく「2007年に読んだ本」が対象なのでその点はご了承を。

●舟小屋 [中里和人・神崎宣武・中村茂樹・畔柳昭雄・渡邉裕之]
●熊を殺すと雨が降る [遠藤ケイ]
●累犯障害者 [山本譲司]
●エロの敵 [安田理央・雨宮まみ]
●朽ちていった命 [NHK「東海村臨海事故」調査班]

舟小屋―風土とかたち 熊を殺すと雨が降る―失われゆく山の民俗 (ちくま文庫)

累犯障害者 エロの敵 今、アダルトメディアに起こりつつあること (NT2X) 朽ちていった命―被曝治療83日間の記録 (新潮文庫)

選んだ五作品に特に序列は無し。『舟小屋』は日本海沿岸に残る、貴重な民俗文化財の姿を追い求めたモノ。一つとして同じモノは存在しない一点物故の力強さが印象に残った。『熊を殺すと雨が降る』は失われつつある「山で生活する日本人の知恵」について切り込んだ、非常に興味深いレポート。これは非常に読み応えがあった。『累犯障害者』は格差社会がこれだけ問題とされている昨今でも、未だ可視化されることの無い「その下」について迫った一作。タイトルのインパクトは裏切られない。『エロの敵』はネットの発達に伴う、アダルト文化の変容について、これまでのエロ文化史を辿りながら説明してくれる良書。けっこうためになる(笑)。最後、『朽ちていった命』は東海村原発事故で被爆した作業員の方が、死に至るまでのドキュメント。

詳細は、それぞれの感想コメントを参照の程。この後[ライトノベル編][一般小説編]と続く予定。

⇒去年の結果はこちら。一昨年の結果はこちら

投稿者 nununi : January 21, 2008 11:07 PM
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