先日『オトノハコ』のエントリを書いたときに、気付いていろいろ調べたのだけど、書いている途中で間違って本文を消してしまい、しばらく立ち直れなかった。頑張って書き直したのでようやくアップ。
オリジナルは吉田秋生の同名作品。1985年から1986年にコミック誌の「LaLa」に掲載された四編のオムニバス作品。創立記念日にチェーホフの『桜の園』を上演することが恒例化しているとある女子校の演劇部の物語。
![]() | 櫻の園 白泉社文庫 吉田 秋生 白泉社 1994-12 by G-Tools |
映画版は1990年に登場。監督は中原俊。創立記念日当日「桜の園」上演に至るまでの二時間をリアルタイム進行で見せていく。原作の四短編を一本の長編作品に収斂化するという離れ技をやってのけ、これが見事に成功。中島ひろ子やつみきみほらの主演陣の神懸かりの演技もあって、公開当時はそれなりに話題になった。
マンガ原作が持つ同性からみた少女に対してのリアルな目線と、男(監督)目線でのかくあって欲しい理想の女子校像のバランスが絶妙で、邦画作品としては傑作の部類に入る作品に仕上がっている。
百合的な雰囲気を内包した作品という意味でも貴重な作品で、いわば「マリみて」の遠いご先祖様と、言って言えないこともない。個人的には当時けっこうハマっていて、LD(ってもう知らない人がいそうだな)も買ったし、舞台版も観に行っていた。
![]() | 櫻の園 中島ひろ子 つみきみほ 中原俊 パイオニアLDC 2000-10-25 by G-Tools |
さて、今回の2008年版だが、今回も監督は中原俊。えー、セルフリメイクなのかよ。『犬神家の一族』のセルフリメイク版があまりに悲惨な出来だっただけに、これは気になる。主演は福田沙紀。原作のどのキャラクターを演じるのだろう。見た目的には城丸だよなあ、っておもってよくよく元記事を読んでみたら。
今回18年ぶりのリメイクでは、再び中原俊監督がメガホンをとり、『櫻の園』の世界観を引 き継ぎながら、演劇部のない桜華学園に転校してきた主人公が、仲間を集めて舞台『櫻の園』 上演を目指すという、まったく新しいストーリーが展開される。
少女映画の名作『桜の園』、福田沙紀主演でリメイク。出演者を公募も [web De-View]
なんとオリジナルストーリー!全然違う話じゃん。しかし監督の中原俊はもう御年60に近い年齢なだけに、オッサンの感傷映画になりそうな予感がありありとするのだが大丈夫?不安ながらも、好きな作品だけにいちおう公開されたら観に行くつもり。公開は2008年11月の予定らしい。
映画公式サイト まだほとんどコンテンツ無し
福田沙紀オフィシャルサイト
福田沙紀ブログ
映画『『櫻の園』』リメイク [10x50KINGDOMじんのひろあき] 脚本家じんのひろあきのblog
関連リンク
wikipedia記事
1990年版のデータ [allcinema]
「櫻の園」福田沙紀で来夏リメーク [2ch:映画作品・映画人板]
【櫻の園】リメイク反対 [2ch:懐かし邦画板]
百合作品・温故知新(1)〜吉田秋生『ラヴァーズ・キス』『櫻の園』 [柘榴ノ杜]
[4/09追記]ニコニコで見つけた特報画像