![]() | 終戦のローレライ 上 福井 晴敏 講談社 2002-12-10 by G-Tools |
![]() | 終戦のローレライ 下 福井 晴敏 講談社 2002-12-10 by G-Tools |
福井晴敏の五作目。「このミス2004」国内部門第二位。吉川英治新人文学賞、日本冒険小説大賞をダブル受賞。映画化までされた超有名作なので今更読むのはちょっと恥ずかしい。
数が出ているのでBookoffで安く買えるのをずっと待っていたのだった。文庫版もあるけど、あちらは四分冊なので\100本だと逆に文庫の方が高くなってしまうのが罠である。
まずはwikipediaで『タイタニア』についておさらい。
『タイタニア』は田中芳樹の長編スペースオペラ。1988年に徳間書店から新書で第1巻を刊行、3巻まで刊行されたが中断し、後にスクウェア・エニックスから再刊されたが、これも3巻まで刊行されて中断。
徳間版はリアルタイムで買っていた。なにせ不朽の名作『銀河英雄伝説』の興奮未ださめやらぬ頃である。あの頃は新シリーズ作っては放り投げるような人だとは思っていなかったからなあ。三巻まで読んでの印象は「銀英伝」の壁は越えられそうにないなの一点。本人的にもこれで行き詰まってしまったのだろうか。
ちなみにスクエニ版は2003年から2004年にかけて刊行されているが、徳間版の再刊に留まり、現在に至るも新作が出ることがなかった。
月刊少年シリウス2008年5月号より漫画版が連載される(画:ガンテツ)。アニメ化も決定[1]しているが、テレビアニメ、OVAなどの媒体は未定。
さすがwikipediaさま。既にアニメ化についても言及されていた。しかもコミカライズも確定しているのか。でも現在小説がスクエニから出ているのに、マンガ版が講談社の『月刊シリウス』での連載というのはちぐはぐな感じがする。
長年続きを待ち続けている読者としては、最大の注目点は「本人が」続きを書く気があるのかどうかってことだろう。『自転地球儀世界』『KLAN』『灼熱の竜騎兵』で続編を他の作家に書かせて発表するという、想像の斜め上を行く仰天選択をした人だけに、今回も同じ轍を踏みそうな気がして不安でならない。
ちなみにわたしの田中芳樹遍歴は「銀英伝」ではじまり『アルスラーン戦記』『マヴァール年代記』あたりまでは高評価。でも『創竜伝』の偏向思想ぶりでかなり失速。『七都市物語』『アップフェルラント物語』あたりまでは辛うじて読んだけど、ここいらへんが限界。最近の中国モノは全く読んでおらず、薬師寺なんとかさんとも面識がない。
言うまでもなく、本人が続編を書いてくれるのが一番ではあると思うのだけど、ゴジックホラーの傑作『夏の魔術』が14年の歳月を経て『春の魔術』として完結した時の劣化ぶりの酷かったことを考えると、それもあまり期待を持ってはいけないような気がする。おかげで、未だに再開された『アルスラーン戦記』が怖くて読めなかったりするのだ。
アニメ版は原作のどこまで消化するつもりなのか判らないけど、あの原作の量だと頑張っても1クール程度だろう。良い監督と脚本家を探してきて、原作に縛られずにオリジナルで展開を考えさせた方が、面白いモノができてしまいそうな予感がするよ。
[「タイタニア」アニメ化です。/とある作家秘書の日常]
[ネタ元:田中芳樹「タイタニア」アニメ化決定!/MOON PHASE 雑記]