![]() | 大東京三十五区夭都七事件 (祥伝社文庫 も 7-2) 物集 高音 祥伝社 2007-03 by G-Tools |
先日購入した「大東京三十五区冥都七事件」の続編。第三弾では「亡都七事件」というのも出ているらしい。
![]() | パラダイス・クローズド THANATOS (講談社ノベルス ミI- 1) 汀 こるもの 講談社 2008-01-11 by G-Tools |
第37回のメフィスト賞受賞作品。汀は「みぎわ」と読む。
今年100冊目の購入本。2007年の場合100冊目購入は10/26時点だったので、ことしはそのほぼ倍のスピードで買いまくっている計算になる。我ながら買いすぎ。その分読めているから、まあトントンかな(言い訳)。
![]() | 生首に聞いてみろ (角川文庫 の 6-2) 法月 綸太郎 角川書店 2007-10 by G-Tools |
このミス2005国内版第一の作品。法月綸太郎(愛称のりりん)作品を読むのは久しぶり。新本格ムーブメントを支えた作家の筆頭格ながらも、極端に作品数が少なく90年代後半からは随分と存在感が弱まっていたのだ。本作は久しぶりの復活を果たした記念すべき作品なので、期待は高まる。
![]() | ランドックの刻印 (ハヤカワ文庫 JA ク 1-119 グイン・サーガ 119) 栗本 薫 早川書房 2008-02 by G-Tools |
119作目。なんというメカメカしい表紙絵。ヨナが表紙を飾るのはひょっとしてこれが初めてだっけか?タイトル的には重たい巻なのだけど、この展開はどうなのよ。
長年の読者的に気になるのはあとがきの方か。ネットで温帯チェックをしていれば、既に知っていることなのだけど、これで初めて病状を知った人は驚いたことだろう。病状の経過報告は本人サイトのここいらを参照のこと。
![]() | よくわかる現代魔法 (集英社スーパーダッシュ文庫) 桜坂 洋 集英社 2003-12 by G-Tools |
こちらも近所の古本屋のワゴンより。三冊まとめて買うと一冊\100が、一冊\60と更に安くなるのだ。桜坂洋の処女作として、それなりに評判のいい本書。「このライトノベルがすごい2006」で第三十位にランクイン。これを機会に集めてみるかね。なぜか新装版が出ているようだけど、とりあえず気にせずに。
![]() | 白澤 人工憑霊蠱猫 02 (講談社ノベルス) 化野 燐 講談社 2005-05-10 by G-Tools |
妖怪学園バトル「人工憑霊蠱猫」シリーズの第二巻。あんまり第一巻は好みでは無かったのだけど、こちらも同様に古本屋のワゴンに並んでいたので連れて帰ってきてしまった。
![]() | ペロー・ザ・キャット全仕事 吉川 良太郎 徳間書店 2001-05 by G-Tools |
第二回日本SF新人賞受賞。ベストSF2001の国内第九位の作品。猫エスエフらしい。いきつけの古本屋のワゴンにて発見。気になっていた本だったので即座に確保である。
![]() | ハツカネズミの時間 4 (4) (アフタヌーンKC) 冬目 景 講談社 2008-04-23 by G-Tools |
えっ、これで終わり??
なんだか大きな盛り上がりもなく、淡々と終わってしまった印象が強いなあ。いちおう主人公の槙が後半ほとんど空気だったし(梛にみんな持って行かれた)。ヒロインの桐子も歴代冬目作品キャラと較べると、存在感が希薄だった。
ハツカネズミ=モルモットとしての人生、というテーマについても掘り下げが浅かったのではないかと……。もう一冊くらい使って、最後に一波乱起こして欲しかった。何かアクションを起こすでもなく、成り行きのまま、ウヤムヤエンドってのは消化不良が残る。
![]() | “文学少女”と神に臨む作家 上 (ファミ通文庫 の 2-6-7) 野村 美月 竹岡 美穂 エンターブレイン 2008-04-28 by G-Tools |
何故か今月は、デフォルトで新刊買いしているライトノベルシリーズの新作がやたらに出ている。「マリみて」「七姫物語」「戦う司書」そして「文学少女」シリーズと、なんと四冊。重なるときには重なるものである。
「文学少女」シリーズは、以前からこの時期に最終巻が出ることは予告されていたわけなのだが、なんとまさかの上下巻構成。本当の完結は夏頃か?引っ張るなあ。表紙絵の歪んだ笑顔を見せている遠子先輩を見ているだけで泣けてきそう。
既刊の感想はこちらから。
![]() | 戦う司書と終章の獣 (集英社スーパーダッシュ文庫 や 1-8) 山形 石雄 集英社 2008-04-25 by G-Tools |
Amazonまた、書影出ないじゃん。七姫物語の五巻も未だに画像出てこないし(Amazonに飛ぶと出てくるのは、ユーザー提供のカスタマー画像ね)。こんな状態が続くなら、書影出すためだけにbk1にも登録しちゃおうかな。
さて、シリーズ八作目にして、遂に表紙をハミュッツが単独占拠。このシリーズの常として、表紙で目立つと死亡確率があがるので、ひょっとして激動の回となってしまうのか。
それから、帯の情報で知ったけど、webコミックの「ウルトラジャンプエッグ」にてコミカライズが進行中とのこと。現在第二話まで。まだハミュッツは出てきていない。無料で読めるので、興味のある方はチェックしてみると良いかと。
既刊の感想はこちらから。
![]() | 砂の城の殺人 創元推理文庫 谷原 秋桜子 (ショウコ) 東京創元社 2007-03-10 by G-Tools |
美波シリーズの三作目。創元社からの過去二作は富士見ミステリー文庫の再刊なのだけど、この作品は書き下ろし作品。二作目の『龍の館の秘密』が手に入らないのに、買ってしまった。全部手にはいるまでは塩漬けだろうか。
![]() | 天使が開けた密室 (創元推理文庫) 谷原 秋桜子 東京創元社 2006-11-30 by G-Tools |
2001年に富士見ミステリー文庫から出ていた『激アルバイター・美波の事件簿 天使が開けた密室』の再刊版。わざわざ創元社が拾ったくらいだから、それなりにミステリとして惜しい作品だったのと期待したい。秋桜子は「こすもすこ」と読む(嘘)。本当は「しょうこ」さんらしいよ。
![]() | 時砂の王 (ハヤカワ文庫 JA オ 6-7) 小川 一水 早川書房 2007-10 by G-Tools |
ベストSF2007国内部門第六位の作品。小川一水作品としてはこれが最新になるのかな。って、思っていたら今年の二月に『妙なる技の乙女たち』が出ていた。ポプラ社なんて意外なところから出ていたからチェック洩れしていた。
いい加減、新刊買いしてもいい作家なのだけど、何故かブックオフに行くたびに新刊が手に入ってしまう。毎度毎度、古本買いばかりで本当に申し訳ない気持ちになるのであった。
![]() | 放課後の記憶 森 真沙子 立風書房 1994-02 by G-Tools |
森真沙子作品を読むのは久しぶり。森真沙子は1944生まれ。1980年代前半にデビューして、耽美系な作風からホラー、学園モノと変遷して最近では時代小説を主に手がけているみたい。タイトルから受ける印象はパットしないんだけど、学園モノは好きなので手を出してみた。
![]() | 大東京三十五区 冥都七事件 (祥伝社文庫) 物集 高音 祥伝社 2004-06 by G-Tools |
初モノに挑戦。物集高音は「もずめたかね」と読むらしい。1964年生まれ。単行本で出たときから気になったいた作品なのだった。明治時代の帝都東京を舞台とした伝奇ミステリ。小野不由美の『東亰異聞』や、山田風太郎の明治モノ的なテイストを期待。
![]() | 沈黙のフライバイ (ハヤカワ文庫 JA ノ 3-9) 野尻 抱介 早川書房 2007-02 by G-Tools |
野尻抱介描くところのハードエスエフ短編集。ベストSF2007の国内第三位に選ばれた作品。
![]() | 春期限定いちごタルト事件 前 (Gファンタジーコミックス) 米澤 穂信 饅頭屋 餡子 スクウェア・エニックス 2008-02-27 by G-Tools |
米澤穂信の同名作品のコミカライズ版。原作に収録されていた5エピソードのうち、前半の3つまでが収録されている。残りふたつは「後」の方に収録されるのだろう。原作の表紙イラストを描いている片山若子の印象をどうしても引きずってしまうけど、コミカライズ版はそれなりに健闘という感じかな。最初の数ページを読んで小鳩君ウゼエエェェェって、思ってしまったわたしは作者の思うツボ?確かにこんな奴、周りに居たら嫌だと思う。堂島がやっぱり高校生に見えないくらいオッサンクサイことを覗けば概ね誤差の範囲。
原作の感想はこちらから。ちなみに、コミカライズ版はカバーを取ると、ブレザー制服モードの小鳩君と小佐内さんが見られるぞ。
![]() | 心臓と左手 座間味くんの推理 (カッパ・ノベルス) 石持 浅海 光文社 2007-09-21 by G-Tools |
あの座間味クンが帰ってきた。『月の扉』で登場した座間味クンを主役に据えてのミステリ短編集。
![]() | 夜市 恒川 光太郎 角川書店 2005-10-26 by G-Tools |
第12回ホラー小説大賞の受賞作品。デビュー作の本作がいきなり直木賞候補になってしまったことで、ちょっとだけ話題になった(ちなみにこの時は東野圭吾が『容疑者Xの献身』で直木賞を取った)。「ホラー小説大賞史上最高作」のコピーがどの程度本当なのか。読みたかった作品なのでとっとと読んでしまう予定。
![]() | 探偵小説のためのエチュード「水剋火」 (講談社ノベルス フJ- 4) 古野 まほろ 講談社 2008-04 by G-Tools |
超絶ミステリ天帝シリーズでいろいろ物議を醸した古野まほろの新シリーズ。あらすじで「帝都」がどうこう書かれているので、天帝シリーズと世界観は共有した作品となっている様子。帝政が維持されたまま現代を迎えたパラレルな世界で起きる物語。各方面のレビューを見る限りでは散々なようなのだけど、果たして口に合うかどうか。
![]() | 七姫物語 第5章 (5) (電撃文庫 た 15-5) 高野 和 アスキー・メディアワークス 2008-04 by G-Tools |
最近のAmazon書影出なさすぎ。
年に一回しか出ない七姫物語シリーズの新刊。って書こうと思ったら年に一回どころじゃなくて、一年半ぶりの新刊だった。ライトノベルでこの刊行ペースが許されているところがスゴイ。この勢いだと完結までにあと5年は余裕でかかる気がするよ。
既刊の感想はこちらから。
![]() | FC東京ファンブック 2008 (2008) (毎日ムック) 毎日新聞社 2008-03 by G-Tools |
Amazon届くの遅えeeeeee!発注したの三月なのに。しかも、未だに書影も出ねえeeeeee!最近Amazonこういうの多いぞ。こんなことなら開幕の時に並んででも味スタで買っておくべきだったよ。
![]() | とめはねっ! 3 (3) (ヤングサンデーコミックス) 河合 克敏 小学館 2008-04-04 by G-Tools |
日野ちゃんが今回もカワイイ。
非熱血型文化部マンガ「とめはねっ!」の第三巻。今回のメインは夏合宿。文化部ならではのまったりとした合宿風景が懐かしい。入浴シーンが多めなのは掲載誌がヤンサンになって、多少は読者サービスが出来るようになったから?これまでの作品に較べると蘊蓄部分が多くて、単純に絵面だけ追いかけても話が理解しにくいからバランスを取っているのかも。とても地味な話なので、ヤンサン掲載作品の中でどれくらい人気があるのか少々不安。長く続いて欲しい作品なのだけど。
![]() | メイズプリズンの迷宮回帰―ソウルドロップ虜囚録 (ノン・ノベル) 上遠野 浩平 祥伝社 2006-11 by G-Tools |
「生命と同等の価値のある物を盗む」怪盗"ペイパーカット"さんの活躍を描くシリーズ第三弾。実は出ていたこと自体知らなかった。いや、それどころではない。シリーズ四作目『トポロシャドゥの喪失証明』までもが既に刊行済みではないか。ノン・ノベルはあまり普段気にしていないからまるで気がつかなかった。ネット上でも感想があまり上がっていないように思えるのだけど、知らないうちにコミカライズも進んでいたのね。
とりあえず既刊二冊の感想はこちらから。
![]() | 掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南 (講談社ノベルス ワE- 1) 輪渡 颯介 講談社 2008-01-11 by G-Tools |
第38回メフィスト賞受賞作品。輪渡颯介は「わわたりそうすけ」と読むらしい。書店で、五十音順並べたときに一番端っこになるように意図したのかな(邪推)。
![]() | 空ノ鐘の響く惑星で〈10〉 (電撃文庫) 渡瀬 草一郎 メディアワークス 2006-03 by G-Tools |
![]() | 空ノ鐘の響く惑星で〈12〉 (電撃文庫) 渡瀬 草一郎 メディアワークス 2006-10 by G-Tools |
![]() | 空ノ鐘の響く惑星で外伝-tea party’s story (電撃文庫 わ 4-24) 渡瀬 草一郎 メディアワークス 2007-07 by G-Tools |
これでコンプリート。実は既に読み始めていて、あっという間に半分まで来てしまった。さすがに人気作品だけあって面白い!架空王朝戦記モノとしては久々の傑作。感想は来週の更新分くらいからの予定。しばしお待ちを。
やっぱり、ライトノベルメインの読書にすると、感想が追いつかなくなりそうだな。たぶん今週末で最後まで読めちゃいそう。
![]() | しろいくも (IKKI COMICS) 岩岡 ヒサエ 小学館 2004-11-30 by G-Tools |
なんだか妙に岩岡ヒサエづいている今日この頃。
岩岡ヒサエ最初の作品集。古書店で発見。14編が収録されていて、表題作の「しろいくも」は月刊「IKKKI」の新人賞受賞作品。収録されている作品のほとんどがデビュー前の同人誌発表作で、この作家の原点とも部分がよくわかる一冊となっている。『花ボーロ』よりはこっちの方が個人的には好きだな。
描かれているのは、家族、友人、恋人との死別、果たしえなかった夢、漠然とした将来への不安、幼い日の後悔等々、人間のダークサイドに触れるデリケートな部分を独特の柔らかなタッチで淡々と綴っていく。静かながらも、読み手の心にしみる、とても奥行き感のある物語を描ける人のようだ。予想外に面白く、いい意味で期待を裏切られた感じ。
これまでに読んできた学園モノ二作とはかなり作風が違っていたのにも驚いた。どちらがこの人の本領なのだろう。この人の作品、残るは『土星マンション1-3』と『ゆめの底』の四冊だけなので、一気に揃えてしまおうかな。
![]() | 花ボーロ (IKKI COMICS) 岩岡 ヒサエ 小学館 2005-11-30 by G-Tools |
岩岡ヒサエ二冊目の作品。学校を舞台とした10編の短編が収録されている。この人デビューの契機はアフタヌーンの四季賞佳作入選ってことらしいけど、ほとんどの作品は小学館から出ている。いかにもアフタヌーン系の絵柄と内容なのにね。
先日読んだ『オトノハコ』の前日譚も載っているってことなので買ってみた。長身美声少女詔子ちゃんが主人公。部長の林さんのいかがわしさ感が早くも仄見えていて面白い。
他の短編作品についても、『オトノハコ』と世界観を共有しているものがいくつかあり、併せて読むと面白い。
![]() | 夜は短し歩けよ乙女 第1集 (1) (角川コミックス・エース 162-2) 森見 登美彦 琴音 らんまる 角川書店 2008-03-26 by G-Tools |
森見登美彦の同名作品のコミカライズ版。
うーん違う。違うんだ。こういう話じゃないというか、イメージのとらえ方が根本的に違っている。原作第一章「夜は短し歩けよ乙女」で描かれた、奇跡のような京都の夜はこんなんじゃないんだ。あの独特のふわふわした不思議な酩酊感を絵で表現するのは難しい。
琴音らんまる描くところの「乙女」ちゃんは確かに天然で可愛らしく書けているのだけど、そんなに萌え萌えしたタッチじゃなくて、あといくばくかの文化系女子のエッセンスを取り入れて欲しかった。なんてったって京大生なんだから彼女は。
Amazonのレビューでも突っ込まれていたけど、原作を知らない人には意味不明な内容にしか読み取れなかったと思う。非ヲタ向けに書かれたファンタジーを、ヲタ向けのマンガ言語で翻訳するとこうなってしまうのかなあ。
全体の半分がコミックオリジナルのエピソードなのもいかがなものかと。三話の占い編がかなり滑ってる。原作のボリュームから考えれば、まだ1/4しか元ネタを使っていないのだからそのまま使えばいいのに。ひょっとして長期連載狙っているとか?続きを買うかどうかは正直微妙な出来映え。
![]() | マリア様がみてるマーガレットにリボン (コバルト文庫 こ 7-57) 今野 緒雪 集英社 2008-04-01 by G-Tools |
もう何冊目かわからなくなってきた。マリみて最新刊。今回は短編集っぽい。どうやらホワイトデーネタなのだが、卒業式ってまだなんだっけ?
既刊の感想はこちらから。
![]() | 空ノ鐘の響く惑星で〈5〉 (電撃文庫) 渡瀬 草一郎 メディアワークス 2004-11 by G-Tools |
![]() | 空ノ鐘の響く惑星(ほし)で〈6〉 (電撃文庫) 渡瀬 草一郎 メディアワークス 2005-02 by G-Tools |
![]() | 空ノ鐘の響く惑星で〈7〉 (電撃文庫) 渡瀬 草一郎 メディアワークス 2005-07 by G-Tools |
![]() | 空ノ鐘の響く惑星で〈8〉 (電撃文庫) 渡瀬 草一郎 メディアワークス 2005-10 by G-Tools |
現在鋭意収集中。この作品は外伝含めて全13冊。これで手元に#1〜#9、そして#11が揃ったので、そろそろ読み始めてもいい頃合いかな。完結している長編作品を一気読み出来るのは嬉しい。
![]() | オトノハコ (KCデラックス) 岩岡 ヒサエ 講談社 2008-03-31 by G-Tools |
初岩岡ヒサエ。廃部寸前の弱小合唱部の高校生がいろいろ頑張るお話。オーケストラや吹奏楽関連のエンタメ作品(小説にしても映画、ドラマにしてもね)はそれなりに数があるのに、まともに合唱を扱ったマンガってのはとにかく存在そのものが無かったので(※1)、これは本当に貴重。合唱ヲタとしては必読である。久々にツボったので本気でプッシュしちゃうぞ。
既刊『花ボーロ』収録の短編作品をベースとして続編として書かれた模様。こちらも買わなくてはなるまい。連載誌は講談社の「Beth」。連載されていることは前から知っていたものの、単行本が出るのをずっと待っていたのだ。ちなみに、「Beth」本誌はvol.8で休刊となってしまっており、終盤部分は書き下ろしとなっている。
![]() | 花ボーロ (IKKI COMICS) 岩岡 ヒサエ by G-Tools |
岩岡 ヒサエ(1976年7月17日)は日本の女性漫画家。千葉県出身。略歴
女子美術大学卒業後、コンピュータ関係の会社に在籍中、「月刊アフタヌーン」に投稿、『ゆめの底』でアフタヌーン四季賞佳作入選しデビュー。その後、「月刊IKKI」で第7回イキマンを受賞。
代表作『しろいくも』で平成17年度(第9回)文化庁メディア芸術祭最終選考候補に。翌年、平成18年度(第10回)にも『ゆめの底』が最終選考候補にまで選ばれた。ぬいぐるみ、イラストなど多彩な才能を発揮している。
本人公式サイト
インタビュー記事
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『合唱ができるまで』も見ていたらしい
去年のNコン全国大会も見に行っていたらしい
4/5に池袋のジュンク堂でサイン会があるらしい
感想リンク
活字中毒オンナの読書感想文
猫の本棚
狭間の広場
日々思うか思わないこと
積ん読記
おぼえがき
Dionysus
絵柄はカバー絵をみてもらえば判ると思うけど、ほんわかとした柔らかいタッチで、これがまず好印象。ゆったり、まったりとした文化部的なゆるい雰囲気が巧く表現出来ていた。東京都内にあるさくら高校の合唱部は総勢でなんと六名。三年生(変人)1、二年生(いい人)1、一年生(経験者1、素質はいい子1、普通の子2)。パートバランス的には、ソプラノ2、メゾ3、アルト1というきわめてバランスの悪い状態。当然、まともな練習場も無く、来年には同好会への格下げが決まっている。練習する場所を確保するために、空き教室を探して転々とする合唱部の面々。屋上で歌ったり、川原で歌ったり、昇降口で歌ったりとジプシー状態なのがわびしくも楽しい。
作中で歌われている木下牧子(合唱界の菅野よう子的な位置づけだと思って欲しい)作曲『地平線のかなたに』から「春に」。女声三部版は見つからなかったので混声四部で許して。クラス合唱でも歌われる有名曲なので知っている人も多いかと思う。
それから「方舟」は同じく木下牧子作曲、合唱組曲『方舟』の終曲。作曲されて二十数年を経て未だ色褪せない名曲中の名曲。女声合唱版は無い筈なので、混声版を探したのだけど、こんなのしか見つからなかった。メチャ音質が悪くて残念。音割れまくりなので、ボリュームを下げて聞いて、感じだけでも掴んで欲しい。
作者は大学時代に合唱サークルに四年間在籍していたようなので、合唱に関しての描写は非常に正確で共感の持てるシーンが多かった。中学からそれなりにやってきた合唱経験者のいらだちとか、高校から初めて本格的に合唱を始める初心者故の不安とか、それあるある!ってエピソードが豊富に盛り込まれていて、とても懐かしい気持ちにさせられた。
車座になって、同じ音を順番に隣の人へ渡していく練習は映画『合唱の出来るまで』でも出てきていたけど、これやったやった!って思った経験者は多いのではないだろうか。声を遠くへ遠くへと飛ばしていく感覚。揃わなかった音程や、声質が次第に揃っていく快感。心から満足のいく演奏が出来たときの、この時間が終わって欲しくないと切に願う祈りにも似た気持ち。うーん、なんだか目から水が出てきそう。
![]() | 合唱ができるまで ドキュメンタリー映画 by G-Tools |
余計なツッコミとして、Nコン(高校生が出られる合唱の三大コンクールの一つ)の課題曲が「春に」なのもどうかと思うが、自由曲に「方舟」を選ぶのはどうなのよ。女声版の『方舟』って無かったような気が……。そもそも六人でどうにかなるような曲ではないのではないかと。よっぽど作者的に思い入れがあったのだろうか。ちなみにわたしも『方舟』は大好き。
そして終盤の展開がものすごい駆け足になってしまっているのも残念。掲載媒体が休刊になっていなければもっと続いていたのだろうか。まともな指導者も無しに、高校生だけでラスト、あのレベルまで行くのはちょっと無理がある。都大会ナメンな!って突っ込みたいところだけど、誌面が少なかったから仕方無いのかな。
歴代の部長を主役にしながら何年も続くような合唱マンガを本当は読みたいのだけど、やっぱり売れないかな。野球マンガで例えると『キャプテン』みたいな感じ。ダメダメなところから、ちょっとずつ上手になっていくところが見たかった。 空白の二年間の話をどこかで書いてくれないかなあ。
大ラス。コンクール全国大会のステージに上がる直前、暗い舞台袖、反響版の隙間から明るいステージが見えるシーン。個人的に、この日常と非日常の境目の空間が大好きだったりするので、ラストにこの絵を持ってきたことに大満足(※2)。
※1
二十年近く前に『われら混線合唱団』という作品が存在している。お話の質は別として、合唱の扱いに関しては、合唱ヲタ的にとうてい満足出来るレベルのお話では無かったのだ。
※2
余談ながら、ジャンルは違うけど高校演劇をテーマにした吉田秋生の名作『桜の園』にもこういうシーンがあって、あっちも好きだったな。これは中原俊監督の映画版もお奨め。
![]() | 櫻の園 中島ひろ子 つみきみほ 中原俊 by G-Tools |
![]() | ふたつのスピカ 14 (14) (MFコミックス フラッパーシリーズ) 柳沼 行 メディアファクトリー 2008-03-22 by G-Tools |
あれ、今回は刊行間隔短かったな。
宇宙飛行士を目指す宇宙学校で三年次から四年次にあがれるのは僅かに3〜4人のみ。在籍者の大半が振り落とされる最終訓練がいよいよスタート。物語的にはいよいよ大詰めというところかしらん。しかし、ようやくマリカちゃんの件が落ち着くかと思ったら、今度はこっちかよ。今回も壮絶なラストの引きで、単行本派は続きが気になってたまらないのであった。これで続くのは酷すぎる。
![]() | キノの旅〈9〉the Beautiful World (電撃文庫) 時雨沢 恵一 メディアワークス 2005-10 by G-Tools |
巻数が多いライトノベルやマンガを、後から追いかける場合にありがちなのが二重買いと、中抜け。今回は危うく、既読の7巻を買ってしまうところだった。でも8巻は未だ買えていないので、この9巻はしばらく塩漬けになる見込み。
これまでの感想はこちらから。
![]() | イナイ×イナイ (講談社ノベルス モF- 38) 森 博嗣 講談社 2007-05-10 by G-Tools |
Gシリーズは結局、なんだかよくわからないままに放置されて、次の展開に進むようだ。新たに始まったXシリーズの一冊目。相変わらず段組無し、ページの下1/5は余白ですよみたいなボッタクリ構成で、濃度の高い森ファン以外は、たぶん期待はしていないんじゃないかと思う。でも、惰性で読んでしまうのが哀しいところ。
登場人物リストを見ると、知っている名前が無いので一瞬驚くのだけど、美術鑑定業の椙田氏はきっとあの人なんだろうね。
![]() | ファイナルシーカー レスキューウイングス (MF文庫J) 小川 一水 山本 七式 メディアファクトリー 2006-01-25 by G-Tools |
何故か小川作品は公務員が頑張る話が多い。と、言っても普通のお役所仕事の人たちでは無いのだけど。今回の主人公は航空自衛隊救難飛行隊所属。NF文庫から出すのは初めてだね。
![]() | 陽気なギャングの日常と襲撃 (ノン・ノベル) 伊坂 幸太郎 祥伝社 2006-05 by G-Tools |
映画化までされた、伊坂幸太郎の代表作『陽気なギャングが地球を回す』の続編。伊坂作品は14〜15作くらい出ている筈だから、これでだいたい1/3くらいかな。
![]() | スレイヤーズ! (富士見ファンタジア文庫) 神坂 一 富士見書房 1990-01-25 by G-Tools |
てへ。実は「スレイヤーズ!」はおろか神坂一作品すら一冊も読んでいなかったりして。この作品が出た1990年は一時的な半脱ヲタ期にあって、ミステリとSFと時代小説にのめり込んでいた時期だったので、こちらのブームには完全に乗り遅れてしまったのだ。ラノベで辛うじて読んでいたのは『ロードス島戦記』くらいだったと思う。
名前を「かんざかはじめ」って読むのも初めて知った。ずっと「こうさかはじめ」だと思っていた。ゴメンなさい。けっこう状態のいい古本が出ていたのでつい買ってしまった。凄いな1999年の時点で47版だってよ。初期のほとんどの巻はブックオフで\100で買えるだろうけど、いったい何巻まで出てるんだろうこれ。何をイマサラって感じだけど、いちおうコンプリート目指して地味に頑張る予定。
![]() | 半落ち 横山 秀夫 講談社 2002-09 by G-Tools |
「このミス2003」及び、文藝春秋ミステリーベスト10の両方で一位の快挙を成し遂げた作品。直木賞候補にもなり、映画化までされたからもはや説明の必要はないだろう。先日読んだ『クライマーズ・ハイ』が素晴らしかったので続けて読んでみることにしたよ。
![]() | 鏡の国の戦士 (ハヤカワ文庫 JA ク 2-22 グイン・サーガ外伝 21) 栗本 薫 早川書房 2007-07 by G-Tools |
外伝21冊目。出ているのを忘れていた。お話的には外伝一巻『七人の魔導師』よりも後の内容ってことで、時系列的にはシリーズ内で最新といいうことになる。ヴァルーサちゃん懐かしいなあ。本編がこれに追いつくことは果たしてあるのだろうか。
![]() | 首鳴き鬼の島 (ミステリ・フロンティア 35) 石崎 幸二 東京創元社 2007-08 by G-Tools |
石崎幸二、五年ぶりの復活。あらすじを読む限りでは、例のふざけた女子高生コンビは出てこないようなので、やっと石崎幸二の非ユーモアミステリ作品が読めるわけだ。過去の四作はミステリとしての内容云々以前に、背筋が薄ら寒くなるような滑りまくるギャグが受け入れがたかっただけに、今回のシリアス路線は個人的には歓迎したい。
![]() | 名探偵 木更津悠也 (カッパ・ノベルス) 麻耶 雄嵩 光文社 2004-05-20 by G-Tools |
麻耶雄嵩作品の名探偵と言えば、まずはメルカトル鮎(こっちは「銘」探偵だが)が思い浮かぶ。こいつのキャラがあまりに濃すぎるから仕方が無いとはいえ、もう一人の名探偵木更津悠也の方は少々地味で可哀想な気がする。処女作の『翼ある闇』から登場しているのに、わたし自身それを忘れていたくらいだ。
本作は、そんな木更津クンを主人公にした短編集。うーん、どんなキャラクターだったか、全然思い出せない。『翼ある闇』を読んだのはもう十年以上も前だからなあ。
![]() | 家守 (カッパ・ノベルス) 歌野 晶午 光文社 2003-11-18 by G-Tools |
歌野晶午の短編集。「家」をテーマにした五作を収録している。
![]() | 時限絶命マンション 矢野 龍王 講談社 2005-04-06 by G-Tools |
『極限推理コロシアム』で第30回メフィスト賞を受賞した、矢野龍王の二作目。
マンションの中で人形をたらいまわしにして、指定時間にそれを持っていた人が死ななくてはならない。あの……、なんだか山田悠介が考えそうな設定に思えて仕方が無いのだけど、さすがにそれは失礼?
![]() | アビシニアン 古川 日出男 幻冬舎 2000-06 by G-Tools |
古川日出男の四作目。先日購入した『沈黙』(すでに読了。感想はしばしお待ちを。面白かった!)の次に出た作品で、何故かこの二作は文庫版では一冊に合本化されている。そういえば『沈黙』の中で、放置気味になっている話があったので、その枝エピソード処理がこの作品なのかもしれない。
![]() | 人魚とミノタウロス 氷川 透 講談社 2002-02 by G-Tools |
メフィスト賞受賞者氷川透の四作目。本格系の作品は定期的に摂取しないと体に良くないから(根拠無し)、せっせと買っておかないと。受賞作は読んでいるのだけど、その後に出た『最後から二番めの真実』は未読、探偵役が同じようなので飛ばして読んでしまって良いのか悩むところ。しばらくは積読かな。
![]() | ηなのに夢のよう (講談社ノベルス) 森 博嗣 講談社 2007-01-12 by G-Tools |
Gシリーズ六作目。「事件の核心にはあの天才の姿があるのか!?」とかなんとかカバーに書かれているので、今回も四季さま萌え萌えの内容になっているのではないかと。そろそろ持ち直して欲しいんだけど、どうにかなるのかなこれ。毎回毎回けなしてばかりいて、ファンの方スンマセン。
Gシリーズの感想はこちらから。
![]() | のだめカンタービレ #20 (20) (講談社コミックスキス) 二ノ宮 知子 講談社 2008-03-13 by G-Tools |
カントナ国際コンクールの決着編と、のだめふたたび特訓モード編という構成。のだめと千秋がこんなに真剣に音楽トークするのは実は初めてなのでは。まだまだ成長し続けるのだめの底知れ無さに戦慄させられる。頑なにコンクール挑戦を許さないオクレール先生の真意は何処にあるのか。実は先生余命あと僅かで云々とかは無しで宜しく。
今回話題になっている「ラヴェルのピアノ協奏曲ト長調」はたぶんこれ。
関連動画のリンクから第二、第三楽章まで聞ける筈。Youtubeで「Ravel Concerto in G」で検索すると他にもいろいろひっかかると思うので、聞き比べてみると楽しいかも。
![]() | 夏の名残りの薔薇 (文春文庫 お 42-2) 恩田 陸 文藝春秋 2008-03-07 by G-Tools |
2004年に出た単行本の文庫版。あとがき、解説、スペシャルインタビューは単行本のものと同一かな。最初の一章だけ読むと本格ミステリなのかと思うのだけど、そういう話じゃないので要注意。ファン的にはオッケー、でもそうで無い人としては微妙……、という内容の作品。
![]() | 零崎曲識の人間人間 (講談社ノベルス ニJ- 21) 西尾 維新 講談社 2008-03 by G-Tools |
零崎シリーズ三作目。というか、最近は戯言シリーズ外伝と言い直した方が的確なような気がする。まあ、それでも面白いからいいや。『刀語』シリーズがイマイチだった自分に取っては、久々に安心して読める西尾作品だったりする。
零崎シリーズ既刊の感想はこちらから。
![]() | 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 上 (1) 桜庭 一樹 杉基 イクラ 富士見書房 2008-03-08 by G-Tools |
![]() | 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 下 (3) 桜庭 一樹 杉基 イクラ 富士見書房 2008-03-08 by G-Tools |
桜庭一樹の同名作品のコミカライズ版。月刊ドラゴンエイジに連載されていたものをまとめたもの。特に初出誌の表記が無かったから、最初はいきなり書き下ろしで出たのかと思っていた。各地で絶賛されていたので買ってみた。、Amazonの表記だと上 (1)、下(3)と書かれていて、おいおい中(2)なんてのがあるのかよと一瞬探してしまいそうになるけど、そんなものは存在しないので要注意。二冊でちゃんと完結している。
冒頭から結末が提示されている小説版と違って、コミック版では多少の仄めかしはあるものの、真相は最後まで提示されない形式を取っている。コミックから入る読者のための配慮なのか、それとも原作既読組へのサービス?なのか、ラストを知っているのと知らないのとでは、ヒロインへの入れ込み方が変わってくるので、出来ればこの部分は変えないで欲しかった。
富士見版のどう控えめに見積もってもこの絵はないだろうというイラストに較べると、今回のコミック版はかなり健闘している。かなり現実にすり寄ってくれている。山田なぎさのビジュアルは、フツウにその辺に歩いていそうな「ちょっと綺麗な田舎の女の子」らしさがよく出ていて二重丸をあげたいくらい。適度な野暮ったさが良い。それに対して、海野藻屑の方はもう少しふわふわ感、浮世離れした美少女ぶりを垣間見せて欲しかったかな。と、最初のうちは思っていたのだが、読んでいるうちに気にならなくなっていった。この辺は慣れの問題だろうか。
さて、肝心の内容についてだが、かなり原作を読み込んだ上で書かれている。潮の香りのする田舎町。小さな漁港。テトラポット。鉄塔の立ちならぶ細い田圃道。交通機関はバスだけ。古びた公営団地。妖精ニート兄ちゃんの魔窟。背景となる舞台のディティールを地味ながらもしっかりと描いて見せたことで、少女たちの置かれている閉塞感、行き場の無さ感をさりげなく醸し出させることにまず成功している。
そして編集者の意向もあるのだろうとは思うけど、見たい場面、見せなきゃいけない情景が的確にビジュアル化されていることに驚かされた。ただ無抵抗で殴られる諦観に満ちた表情の藻屑、常になぎさの左側に立とうとする藻屑、痣だらけの体を惜しげもなくさらしこれは汚染なのだと嘘ぶく藻屑。無機質な人形のような美少女に見えた藻屑が、血肉を備えた生身の人間に変貌していく。全てを知って読んでいる読者にこれらの絵が与えるインパクトの強烈なことといったらない。
原作ではサラっと読み飛ばしていたけれども、絵がついたからこそ良さが判った場面というのもあって、「鉈サンキュ」と無邪気に笑う藻屑、なぎさのカーディガンを借りて着て喜ぶ藻屑、なぎさに最初で最後の本当の笑顔を見せる藻屑等々、改めて原作を再読したくなるくらいだった。
非常に出来のいいコミカライズなので原作ファン(そうで無い人も)は是非、手に取ってみて欲しいところ。桜庭一樹の直木賞効果もあって、こっちもけっこう売れるんじゃないかな。
![]() | 機動戦士ガンダムギレン暗殺計画 1 (1) (角川コミックス・エース 83-5) 富野 由悠季 Ark Performance 角川書店 2008-02 by G-Tools |
漢汁に溢れた渋すぎるカバーデザイン。総帥の「買えよ国民!」オーラにつられてフラフラとレジまで持って行ってしまった。
ジオン公国内にも反ザビ派は存在したという設定で、歴史の闇の中に消えていった「ギレン暗殺計画」の全貌を明らかにしていくサイドストーリー。実際にはギレンはア・バオア・クーで実妹のキシリアに殺されているので、この暗殺計画は成就していない。
物語の時間はUC0079年12月26日からスタートする。一年戦争は0080年の1月1日で終わるので、まさに終戦直前だ。確定している史実の中にいかにしてリアリティの高い「ありそうな話」を織り込むことが出来るかが作者の腕の見せ所だろう。本編では描かれることの無かった(打ち切りになっちゃったからね)、終戦間近のジオン本国の様子を垣間見ることが出来るのが興味深い。主に戦傷者で組織された首都防衛大隊(配備されているMSはMS-06FZだ!)とか、情報統制された中でも流されているアングラ放送、なんだか無性に格好いいダルシア・バハロとか、ガンダムオタク的には見どころ満載で楽しいぞ。
ガンダム、特にファーストガンダムにまつわる後付設定商売には手を出しはじめたらキリが無いのが判っていたので、これまではなるべく関心を向けないようにしていたのだった。『The Origin』の既刊を集めるだけで16冊も買わなきゃならないんだぜ。ああ、なんという怖ろしい商売。これ以上ハマらないように自制しておかなくては。なんとかマンガ喫茶で済ませたいところだけど、けっこうこの手のコミックって置いている店が限られているんだよなあ。
[参考リンク;ギレン暗殺計画 ジオンの闇に触れる暗殺計画を追う捜査官の活躍/大炎上]
![]() | 猫と針 恩田 陸 新潮社 2008-02 by G-Tools |
恩田陸は近所の中規模レベルの書店でも、新刊が出れば必ず平積みにされるレベルの作家なのだと認識していたのだが、やはり戯曲本ともなると売れる見込みが立たないのか、数件まわっても発見することが出来ず、それではとAmazonを見てみるとなんと売り切れ中(現在は販売している)。ちょっと焦ってbk1では在庫があったので慌てて発注してしまった。やはり、この手の作品は発行部数が少ないのだろうか。
本書は、演劇集団キャラメルボックスのために書き下ろされた恩田陸の初戯曲作品。哀しいことにチケットを確保してあったのに、当日外せない用事が急に入ってしまい結局見られずじまい。うぅ、チケット代バカにならない値段だったのに……。
せっかくこうして本が出たのだから、どこかの高校演劇部(大学でも一般劇団でもいい)、これ上演してくれないだろうか。芝居の台本って素人がいくら読んでも、実演を見ないと良さが判らないんだよなあ。
![]() | 終戦のローレライ 上 福井 晴敏 講談社 2002-12-10 by G-Tools |
![]() | 終戦のローレライ 下 福井 晴敏 講談社 2002-12-10 by G-Tools |
福井晴敏の五作目。「このミス2004」国内部門第二位。吉川英治新人文学賞、日本冒険小説大賞をダブル受賞。映画化までされた超有名作なので今更読むのはちょっと恥ずかしい。
数が出ているのでBookoffで安く買えるのをずっと待っていたのだった。文庫版もあるけど、あちらは四分冊なので\100本だと逆に文庫の方が高くなってしまうのが罠である。
![]() | グアルディア 上 仁木 稔 早川書房 2007-04 by G-Tools |
![]() | グアルディア 下 仁木 稔 早川書房 2007-04 by G-Tools |
知らない作家をたまにはジャケ買いしてみよう。ベストSF2004の国内第九位の作品。早川のJコレクションから出ていた奴が昨年文庫化されたもの。冲方丁、小川一水に続く新鋭との背表紙での煽り文はどこまで期待していいのだろうか。
![]() | 悪者見参―ユーゴスラビアサッカー戦記 (集英社文庫) 木村 元彦 集英社 2001-06 by G-Tools |
以前紹介した『誇り ドラガン・ストイコビッチの軌跡』の続編というか、姉妹編ともいうべき作品。ストイコビッチの生涯にスポットライトを当てたのが『誇り』。今回の『悪者見参』は1998年から2001年にかけてのユーゴスラヴィア代表に焦点を絞った内容となっている。
![]() | 第六大陸〈1〉 (ハヤカワ文庫JA) 小川 一水 早川書房 2003-06 by G-Tools |
ベストSF2003国内部門第二位の作品。完結の第二巻が手にはいるまでは積読ボックスで寝ていてもらうつもり。表紙イラストはプラネテスの人だね。小川一水作品は2002〜2003年頃から神懸かりはじめるのでこの作品はターニングポイントの一作として重要。
![]() | 闇をつかむ男 (文春文庫) トマス・H. クック Thomas H. Cook 佐藤 和彦 文藝春秋 1997-11 by G-Tools |
これまで読んできたクック作品はこれまで五作読んで(つい先日読んだ『心の砕ける音』の感想はもうしばしお待ちを)ハズレゼロということで、今後も彼の作品は古本屋で見つけ次第保護していくことに決めた。
本作はクックとしては9作目、邦訳されたものとしては6作目と、比較的初期の頃の作品になる。オリジナルの米国版は1992年刊行。「記憶」シリーズ以前の作品を読むのは初めてなので、不安半分、期待半分といったところ。
![]() | ブラバン 津原 泰水 バジリコ 2006-09-20 by G-Tools |
1980年代に高校の吹奏楽部に所属していたメンバーが四半世紀の歳月を経て、ふたたび音楽活動を再開しようとする話。高校の三年間を吹奏楽部の隣の部室(こちらは弱小部だった)で過ごし、楽器奏者の友人がやたらに多い自分にとっては、微妙なストライクゾーンの作品なのかも。
![]() | クライマーズ・ハイ 横山 秀夫 文藝春秋 2003-08-21 by G-Tools |
初横山秀夫。すっかり売れっ子になってしまった。恥ずかしながら、そろそろ読んでおこうかなってことで。「このミス2004」国内7位の作品。週刊文春の方では国内1位に輝いている。
![]() | 八月の博物館 瀬名 秀明 角川書店 2000-11 by G-Tools |
瀬名秀明を読むのは久しぶり。『パラサイト・イヴ』や『BRAIN VALLEY』あたりは読んでいる筈なんだけど、このサイトに感想が載っていないので、読んだのが1999年以前なのだろう。
本作はベストSF2000の国内部門第五位に入っている。瀬名秀明は理系ネタを絡めたサスペンスモノを書く人というイメージが残っているのだけど、果たしてこれはどうだろうか。
![]() | サマー/タイム/トラベラー (1) ハヤカワ文庫 JA (745) 新城 カズマ 鶴田 謙二 早川書房 2005-06-16 by G-Tools |
![]() | サマー/タイム/トラベラー2 (ハヤカワ文庫JA) 新城 カズマ 早川書房 2005-07-21 by G-Tools |
ベストSF2005国内第五位の作品。
この作品はずっと読みたかった。時間モノ。高校時代。そして夏。表紙と口絵は鶴田謙二。そそられる条件は完璧すぎるくらいに揃っている。ネットでもけっこう評判になったしね。
![]() | 沈黙 古川 日出男 幻冬舎 1999-07 by G-Tools |
出世作でもある『アラビアの夜の種族』よりも前に出ていた作品。これが古川日出男としては三作目の作品になる。「このミス2000」では国内部門で25位に入っていた。いちおうミステリではあるようだけど、古川日出男なので一筋縄ではいかない話になっている気がするよ。
![]() | SFが読みたい! 2008年版―発表!ベストSF2007国内篇・海外篇 (2008) SFマガジン編集部 早川書房 2008-02 by G-Tools |
というわけでAmazon経由で本日ようやく確保。
水玉蛍之丞(2000〜2002)⇒西島大介(2003〜2005)⇒タカノ綾(2006)⇒笹井一個(2007)と続いてきた表紙絵担当のバトンは「今日の早川さん」で一躍名を馳せたCOCOさんに受け継がれた。アートな路線に走りがちだったここ数年から、一気に印象が変わった。こちらの方が一般人にも手に取って貰えそうな気がするのでこの起用は正解なのではないかと。ネットでの話題作りにもなったしね。
今回の内容については、例によってまとめておいたのでこちらを参照のこと。
非常に恥ずかしいことに既読は『マルドゥック・ヴェロシティ』一作のみ。読めてねー。
国内部門の一位、二位を取った新人二人(伊藤計劃・円城塔)は、ネットのあちこちで評判を聞いていたので善戦するだろうとは思っていたけど、ここまで票を稼ぐとは思わなかった。ライトノベルを経由しないで、こういう新しい人が出てくるのはエスエフ界に取っては朗報だろう。って、まだ読んでないけど。ちゃんと読まなきゃね。
今回の企画で面白かったのは『SF最新スタンダード200徹底紹介』。国内海外を問わず、ジャンル的にもミステリやファンタジーの分野にまで幅を広げて「いま読んでおくべきエスエフ作品」200作をテーマ別にセレクトしたもの。ライトノベルからも相当な数が選ばれている。これは今後の購入の指針として使えそう。オススメ。ちなみに全200作中、既読は59作だった。三割弱。多少は読めている方かな。
![]() | ミミズクと夜の王 (電撃文庫 こ 10-1) 紅玉 いづき メディアワークス 2007-02 by G-Tools |
第13回電撃小説大賞大賞受賞作。
「このライトノベルがすごい!2008」で第七位。新人にして、単発作品ということを考えるとこれは大健闘とも言える結果で、実質この作品が2007年の新人王と呼んでいいんじゃなかろうか。まったくラノベっぽくない表紙デザインに口絵。そして本文中はなんとイラスト無し。なんだか期待出来そうだぞ。
![]() | 永遠の出口 森 絵都 集英社 2003-03 by G-Tools |
森絵都の八作目。森絵都作品を読むのは『DIVE!!』『つきのふね』に続いてこれが三作目になる。この作家、悪くはないんだけど、相性が悪いのかどうものめり込めないというのが個人的な印象(ファンの人スマン)。でも、あと1、2冊は頑張ってみるよ。
![]() | 闇に浮かぶ絵〈上〉 (文春文庫) ロバート ゴダード Robert Goddard 加地 美知子 文藝春秋 1998-02 by G-Tools |
![]() | 闇に浮かぶ絵〈下〉 (文春文庫) ロバート ゴダード Robert Goddard 加地 美知子 文藝春秋 1998-02 by G-Tools |
こちらは「このミス99」海外部門第八位の作品。『犬は勘定に入れません』を読んで、脳内に19世紀イギリスの残像がまだ残っているので、こちらは早めに読んでしまいたいところ。洋モノでかつ時代設定が現代と違っていると、読み始めに作品世界に入れずけっこう苦労するんだよな。
![]() | 凶手 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 189-7)) アンドリュー・ヴァクス 早川書房 1998-04 by G-Tools |
今月は洋モノ強化月刊ということで、ちょっと多めに海外作品を買ってみることにした。『凶手』は「このミス95」で海外部門第六位に入った作品。非情にして美しいノワールノベルとのこと。楽しみ。
![]() | 聖女の島 (講談社ノベルス ミB- 4 綾辻・有栖川復刊セレクション) 皆川 博子 講談社 2007-10 by G-Tools |
もともとは1988年に講談社ノベルズから出ていた作品。講談社ノベルズ25周年記念、綾辻・有栖川復刊セレクションとして再び世に出たのが本書。絶海の孤島の修道院。作者は皆川博子。そして解説恩田陸ともなれば買うしか無いだろう。
![]() | 西の善き魔女外伝〈3〉真昼の星迷走 (C・NOVELSファンタジア) 荻原 規子 中央公論新社 2003-05 by G-Tools |
ついこないだ外伝#2をゲットしたばかりなのに、こういうことは連鎖するものなのか、あっさり外伝#3を発見。これが真の意味での『西の善き魔女』完結編となるらしい。
![]() | 堕ちた天使と金色の悪魔 (講談社ノベルス ウF- 16) 浦賀 和宏 講談社 2007-09 by G-Tools |
まず最初にお詫び。これまで基本新本買いしていた浦賀作品だけど、ここ数作、クオリティが微妙になってきたので今後は古本待ち作家に切り替える予定。
というわけでようやく買えた本書(古本で見つかるまで待っていた)。不死身の男八木剛士シリーズの七作目。果たしてちゃんとシリーズを終わらせる気があるのか、というか広げすぎた風呂敷をきちんと畳めるのか。安藤シリーズを放置プレイにした前科があるだけに信用仕切れないんだよなあ。
![]() | ブルー・ハイドレード―転移 海原 零 集英社 2005-01 by G-Tools |
『銀盤カレイドスコープ』があまりに有名な海原零のもう一つの作品。第一巻の「〜融合〜」は三年近く前に既に確保済みで、この二冊目が手にはいるのを待っていたのだった。でも、このシリーズずっと続きが出ていないようなのだが、これで完結なのか、それとも未完のまま放置されているのか。ま、とりあえず読んでしまおう。
![]() | 西の善き魔女外伝〈2〉銀の鳥プラチナの鳥 (C・NOVELSファンタジア) 荻原 規子 中央公論新社 2000-09 by G-Tools |
『西の善き魔女』の外伝二冊目。いかん、すっかり内容を忘れている。
この作品は本編五冊と外伝三冊で成り立っており、今回購入した外伝第二巻は本編の四巻と五巻の中間に入るべきストーリー。主役を張るのはアデイル(誰だったっけ?)。全編を通じての最終エピソードとなる外伝第三巻を確保してから読んだ方がいいのかもしれない。
![]() | ROMMY―そして歌声が残った 歌野 晶午 講談社 1995-07 by G-Tools |
1995年作品。新本格の担い手の一人として登場してきたこの作家は、一時期全然書けない時代があったらしい。本書は当時四年ぶりに出た新作なのだそうだ。
ROMMYという名の歌手を巡る死の謎について綴られた物語。
![]() | 天王船 (中公文庫) 宇月原 晴明 中央公論新社 2006-11 by G-Tools |
『黎明に叛くもの』の外伝四編を収録した短編集。四分冊で刊行されたノベルズ版に一編ずつ入っていたもの。
![]() | この世界の片隅に 上 (1) (アクションコミックス) こうの 史代 双葉社 2008-01-12 by G-Tools |
海苔養殖を生業とする浦野家に生まれた女すずの人生を綴った作品。昭和九年から物語は始まり、少女時代のエピソードが三本。そして少し時代が飛んで昭和十八年。以降は、すずが北條家に嫁いでからの日々を丹念に描いていく。スクリーントーンを一切使わずに、丁寧に描き込まれた戦時中の昭和風俗がとても印象的だ。素人には想像もつかないのだけど「大潮の頃」の木版画のように見える海の情景なんてどうやって描いているんだろう。
こうの史代作品なので、展開は終始まったりモード。おっとりさんのドジっ子で嫁入りしても子供っぽさが抜けない主人公。絵が得意で、時々不思議なモノを見てしまう力を持つ。このままであれば日常系とか、空気系とか呼ばれる類のお話なのだろうけど、なにせ物語の舞台が戦時中の呉、実家は広島と来ている。間違いなく『夕凪の街 桜の国』の系譜に連なる作品と思って良いのだろう。裕福ではなく、不便なことも多い時代ながらもそこに悲劇はまだ訪れていない。いまのところは。この先を読むのが楽しみでもあり、恐ろしくもありである。
しかし新婚初夜の「カサを持ってきとるかいの」「はい、新なのを一本」のやりとりは、本当に当時の人はこんな奥ゆかしくも美しい会話をしていたのかと思うと、ちょっと羨ましくなってくる。嫁入りは相手家族との同居が前提だったり、貞節という概念が生きていた頃ならではの意味深長なメタファーなのだなと、読んでいるこちらの方がしばし悶え苦しんでしまった(笑)。
絵の端々、会話の端々にまで細かな意味づけがこらされている非常に情報量の多い作品なので、就寝前の一時はしばらくこの作品を再読し続けることで過ごせそうだ。
ちなみに双葉社の漫画アクションのサイトでは第一話が無料で読めるようなので、興味のある人はチェックされたし。