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| 起床。窓の外が白い。あいかわらず天気は悪い。同宿の人で毎年尻屋に来ている人いわく、三回来て一度も晴れたことがない、とのこと。晴れるまで通うと力強く語っていた。海流の影響なのかもしれないが昔からここはガスが発生しやすく、元々暗礁が多い海域であることもあって、船の難所で知られている。
尻屋崎YHはなかなか雰囲気の良いユースだった。民宿風。宿泊客全員で皿洗いするのが昔のユースっぽくて面白い。ここは年配の女性の方が運営しているのだが、立地的にも貴重な場所なのでこれからも残って欲しいユースだと思う。 |
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| バスの時間より1時間早く出発(8:00)。昨晩は疲れ果てて行くことが出来なかった尻屋港を探訪するのだ。しかしまたしてもダート路に突入。港までいく道が舗装されていないのか?いきなり不安度が高まるが、程なくして舗装路に合流する。最初の分岐で間違えず、こちらの道を歩いていれば良かったようだ。急な坂道を下りきるとそこは尻屋漁港である。思ったより整備された港に驚かされる。
引き返してバス停に向かうところで同宿の人の車に拾ってもらえた。ラッキー。これで駅までのバス代が浮いてしまう。ありがたく乗せていただく。昨日の道をひたすら戻っていくのだが、嘘のように進めば進むほど霧が晴れていく。やはりあのあたり一帯だけなのか。気温までこころなしか上がってきたようだ。 |
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おかげで予定よりかなり早く田名部に着いてしまった(9:40)。きょうは「鉄の日」*1のつもりだったので廃線間近な下北交通大畑線に乗っておこうと思っていたのだが、これでは接続が悪すぎる。3時間弱はさすがに待てない。かといって戻るにしても大湊線も2時間待ちだ。これは地味に田名部観光かあと覚悟を決めたその時折良く野辺地行きのバスが到着。わずかな逡巡の後、すで車中の人なっているわたしがいたのでした。でも大畑線乗りたかったのになあ。かなり後悔。
下北半島をのんきに南下していく。なだらかな起伏をいくつも越える。右手は陸奥湾。左手は下北丘陵だ。この路線も乗車時間が1時間半にもなる路線である。JRと併走していることを考えると、輸送の需要のかなりの部分をバスがを代替わりしているのだろう。最初から最後まで乗っているのはごく一部で、途中区間を乗降する地元の方が多かった。 *1 ひたすら鉄道に乗る日(自分ルール)。 |
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市街地らしいところに入ってしばらく経つと終点の野辺地駅に到着(11:20)。しかしここでもJRの接続は悪く2時間近く待たされることになっていた。ところがここでラッキーなことにお盆期間中の臨時列車(はつかり134号青森→盛岡行)があることが判明。
きょうは東北本線を下っていって盛岡まで辿りつければ良しとするつもりだったが、新たに八戸線→三陸鉄道→山田線→盛岡というプランが急浮上。青春18切符では特急に乗れないので、乗車券ごと買い直す必要があるのだが、せっかくなのでこのルートを取ることにする。はつかり134号乗車(11:41)。臨時というだけあって、車両は所々錆で塗装がはがれ落ちてるなかなかの年代モノだった。 八戸到着(12:15)。八戸で昼飯用に駅弁を買うと八戸線に乗り込む(12:55)。八戸線はしばらく八戸市街を走り、その後は太平洋沿いに進んでいく。ここまで下ってきても正直あまり暑さは感じられない。海水浴という雰囲気ではないのだが海岸にはけっこうな人出がある。このあたりで昼飯を食す。なぜかわたしの座っている進行方向反対側の窓側席(しかも海側)に異常にこだわるおっさんに遭遇。どうしてもこちら側に座りたいらしく。駅に止まるごとに車両中をチェックしていた。意図してこの席に座っているわたしは当然譲らない(だって席が空いてないわけじゃないし)。結局このおっさん終点近くまであちこちうろうろしてたな。なんだったんだろう。 |
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久慈到着(14:40)。ここで三陸鉄道の北リアス線に乗り換えるのだが、時間差は5分。あまり時間がない。乗り換え用の階段の下で簡単な検札がある。三陸鉄道はJRではないので、またしても青春18切符は使えないのである。なんだかきょうはこういうのが多くて18切符を有効に使えていないような気がする。
直後の乗換えだけあって今回は海側に座れなかった。残念。適度に全てのシートが埋まる程度の乗車率。三陸のリアス式海岸の絶景を見下ろしながら走る北リアス線が発車(14:45)なのだ。しばし内陸部を走り、ようやく海岸線に出たかと思ったものの、トンネルだらけなんですけど。時たまトンネルから出てもすぐに次のトンネルが。とても外を眺めるどころの騒ぎじゃないぞ。まあ海側座れなかったからいいんだけどさ。しかしこれで1,800円かい。しかしこの路線の駅はすごい。崖と崖の狭間に点在しているのだ。よくぞ造ったといわんばかりのすごい駅ばかりなのだ。 トンネル地帯を抜け、久々に市街地らしき地帯に入ってくると本州最東端の街宮古(16:23)到着である。右側にものすごく大きな煙突が聳え建っている。日本で第二位の高さを誇るこの煙突。すごいインパクトだ。数十年前までこの地では銅を産出していたのだが、市街地に公害が及ばないようにこれだけの高さが必要だったらしい。高さ160メートル。鉱山はすでに廃鉱になっているのだが、煙突はあまりにでかいので壊すに壊せないのだそうだ。「廃」マニアにはたまらない物件であることは間違い無い。 次の山田線の時間には2時間近くあるため駅周辺をうろうろしてみる。駅傍の店で大判焼きを買い求め糖分補給を計りつつ市街を徘徊する。気のせいか宮古の女子高生はすごくかわいい。見とれてるうちに時間になる(おぃおぃ)。結局煙突の写真撮っただけだった。もう少し時間があれば岩礁の奇景で知られる浄土ヶ浜まで行けたのだが。 |
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ともあれめでたく山田線乗車(18:10)。思惑通り左側の席を占めることが出来た。こちら側だとずっと閉伊川の流れを見ながら進むことが出来るのだ。山田線は宮古から盛岡まで一日4便しかないという哀しい路線だ。本数が少ないこともあるのかどのボックスも適度に埋まっている。地元の高校生も多い。この本数では乗り過ごしは死活問題だろう。閉伊川沿いに山田線はひたすら標高をあげていく。岩手県を横断する形になるのだが最高到達点は標高600メートルを越える程だ。周辺にほとんど集落が無い駅も数多く、この路線が秘境駅マニアの心を惹き付けてやまないことがよく理解出来た。
手持ちの文庫本(寺山修司)を読み終わり、やや飽きが出てきた頃ようやく盛岡到着(20:40)。今夜の宿は駅徒歩15分のビジネスホテルだ。ここ数年毎年来ているだけあって、今回の旅行中はじめてトラブル無しで到着することが出来た。 |
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下北半島に横浜を発見。一部筋には有名らしい。ちゃんと横浜町という自治体があるのでびっくり。駅名は陸奥横浜。丁度祭礼の日だったらしく町内は活気に溢れていた。 蛇足4 下北交通運行圏内のいたるところに貼られていた。「たまげだ、いいキップだじゃ!」のキャッチが強烈である。確かに若者は自分の車に乗ってしまうだろうから、高年齢層に乗ってもらわないと地方のバスはつらいのだろう。 |
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