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2002年夏紀行 新潟→北東北→函館

2002/08/16

file:8 盛岡2

穏やかな流れ
中津川
国道106号を通って中ノ橋まで戻る。中津川にぶち当たったところで右折。川に沿って遊歩道が設置されていて快適に走ることができる。中津川は盛岡の中心部を貫き北上川に合流する。ここ数日雨続きなので流れは濁っているが、市街地を流れている割には流れがきれいだ。県民会館の手前で渡河。左折して直進すると国道455号。寺町へと向かう。
境内は狭い
三ツ石神社
拝殿も地味
拝殿
やたらにでかい
三ツ石
寺町へ行く前に立ち寄っておかねばならないのが三ツ石神社。宅地の中の道が込み入った中にある神社なのだが道標がしっかりしているので、道に迷うことなくたどり着くことができた。岩手県的には極めて重要な神社(後述)だというのに、そのわりにはこぢんまりとした境内に意表を突かれる。

三ツ石神社は岩手最古の神社。境内にある三つの巨石は岩手山の噴火の際に飛来したものだと伝えられている。この地の住民を悩ました羅刹と呼ばれる鬼が捕らえられ、この三ツ石に縛り付けられた。逃がしてもらうかわりに二度とこの地を訪れない約定として三ツ石に手形を押して去っていったと云われる。岩の手形が「岩手」の由来となっており、鬼がもう来ないとの意で名付けられた「不来方(こずかた)」は盛岡の古名になった。盛岡名物の「さんさ踊り」は鬼の逃散を感謝して始まったものとされている。

と、かようなまでに重要エピソード満点なわりには地味な拝殿だ。まあその脇にある三ツ石の迫力の前には生半可な拝殿は必要なかったのかもしれないが。三ツ石はおそらくは元々一つの大きな岩だったのだろう。断面を合わせるとうまくくっつきそう。表面には注連縄と鎖が巻き付けられている。鬼の手形らしきものは残念ながら確認できず。摩耗してしまったのかそもそも伝説だったのか……。

右側が全部寺
寺町
三ツ石神社への参拝を済ませて寺町へ。市内の多くの寺院がここに集められている。国道に沿って進んでいくと次第に線香の匂いが漂い始める。墓参に訪れたと思しき車の列が渋滞となってだらだらと続いている。時期が時期だけに遠方からのナンバーもちらほら。この近辺は寺町の風情を生かすために、景観を配慮した上で整備されており、敷石から街灯まで古風な外観に誂えてある。なかなかいい雰囲気だ。
豪華だ
報恩寺山門
外からは入れない
羅漢堂
気圧された
羅漢像
国道455号と山田線が交差する100メートル手前で右折。報恩寺へと向かう。報恩寺は開基1394年。南部家第十三代当主守行によって当時の所領であった三戸に創建された。南部家の盛岡入りに伴い、1601年、第二十七代利直の時に現在の場所に移転させられている。壮麗な山門、そして旧山門の中門をくぐり抜けるとその突き当たりに本堂が見える。これは1960年に焼失した後に1964年に再建されたもの。

墓参り客は数組居たようだが、観光客は筆者一人の様子。本堂で拝観料(\300)を払って中に入る。有名な五百羅漢は本堂に向かって左側。羅漢堂は1731年から建造が始まり四年の歳月を費やし1735年に完成している。現存する像は499体。薄暗い内部ではひんやりとした静謐な空気が漂っている。周囲には無数の羅漢像が安置されており圧巻だった。

桜咲いている時に見たいね
石割桜
この段階(15:00)で当初予定していたスポットは全て観光完了。新幹線の出発時刻までまだ二時間もあるよ、さてどうしようと惰性でペダルを踏んでいく。岩手県庁の前に来たところで重大な見落としを発見。石割桜を忘れていた。っていうか、さっきここの前通ってるし。周囲22メートルの巨石をかち割って桜の古木が生えているのだ。烏帽子岩、三ツ石と不思議と盛岡は巨石と縁が深い。何故だろうか。
これでホントに予定を終えてしまったので、先ほど走って雰囲気が気に入った中津川を目指して走ってみることにした。岩手公園に沿って走り下の橋へと向かうところで賢治清水を発見。盛岡高等農林学校(岩手大学農学部)在学中の宮沢賢治の下宿が近辺にあったそうで、当時使っていた井戸と同じ水源から取水しているのがこの清水。

にわかに筆者の脳内でモリーオの街化される盛岡市街(笑)。飲みかけのスポーツドリンクを一気に飲み干して賢治清水を充填。自宅に持ち帰ったのは云うまでもない。

美味だった
賢治清水
中津川に沿って下っていくと北上川、雫石川との合流ポイントに到着。都市というのは当然のことながら河川のあるところに発達するわけだが、北上川の流れる盛岡市内は何度来ても風情があって素晴らしい。曇天で岩手山が見えないのが残念。河原でしばし脱力。1週間の旅行の締めとしては申し分の無いところだろう。
たゆたってます
三河川合流点
西から流れてくる
雫下川

何故?
鬼?の手形
余録

三ツ石神社の拝殿の壁に貼ってあった「鬼の手形」。って、どう見ても人の手形なんだけどこれはいったい??畏るべし>盛岡の巨石文明(しつこい)。

すごいギミック
犬の手綱かけ
犬の絵がかわいい
説明文
余録2

賢治清水の傍らにあった犬の手綱かけ。シンプルながらも力強いデザイン。散歩中の犬が清水を直接飲んでしまうのが問題なのだろう。イラストの犬がかわいかったので掲載。

なんとか2003年の夏が来る前に完結できた(涙)。
ご愛読ありがとうございました。

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