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美術館を出てつらつら坂を下りていくと千光寺に着く。真言宗の寺院で開基は806年に遡る。尾道のシンボルとも言える大寺院で、赤堂と呼ばれる朱塗りの本堂、玉の岩と呼ばれる巨岩が有名。
この玉の岩はその昔は本当に発光していたという言い伝えがあり、当時は灯台としての役割を果たしていたらしい。その他、境内には奇岩三重岩や、徳川綱吉の時代に刻まれた梵字岩など岩にまつわる見所が多い。案外、このような高所に寺院があるのは、こうした巨岩が既に信仰対象として存在していたせいかもしれない。
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千光寺・赤堂
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奇岩・三重岩
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凡字岩
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玉の岩
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時計店
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| 下りはロープウェイを使わずにそのまま坂を下ってゆく。千光寺道を降りて、左へしばらく進むと慈観寺。こちらは1348年に開かれた時宗の寺院。大きな通りの長江通りを渡ってタイル小路へ向かう。昔ながらのたたずまいの家屋が多く見ていて楽しい。
タイル小路は1970年頃から始まったタイルによって舗装された小径で、いわゆる大林映画でたびたび登場した尾道の名物スポット。が、撤去されてる。どうやら地元の方々の意向でこの年の3月に閉鎖、ということらしいのだが、うーん、見たかった。残念。あと半年早ければ。
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慈観寺山門
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石段
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気を取り直して次は御袖天満宮へ。分岐を左へ進んで石段を登っていく。これは映画『転校生』で主人公の二人がが転げ落ちた石段で、44段が全て実は一枚岩で出来ている。かなり急な階段で、そろそろ疲労が蓄積されてきた筆者にはシンドイ。
ちなみにこの神社は菅原道真が太宰府に流された際に、片袖を留めて立ち去ったことに由来する。
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御袖天満宮
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大山寺
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先ほどの分岐まで戻って今度は左側へ。大山寺(たいさんじ)に参拝。真言宗の寺で天神坊とも呼ばれている。御袖天満宮に接しているところから、おそらく別当寺の関係にあったのではないかと推測。
緩やかに下っているれんが坂を東へ進んで突き当たりを左へ。今度はかなり大きな山門が見えてくる。大きな草履がかかっている仁王門をくぐって西國寺の本殿に参拝。真言宗の寺院で、8世紀の創建とされる古刹。健脚の寺として崇敬を集めている。
この寺には金剛院と呼ばれる山内寺院が建立されており、そこには重軽(おもかる)天狗が祀られている。石造の天狗面が三つあり(カラス天狗/大天狗/小天狗)、願いが叶うなら軽く持ち上がり、適わないなら重く持ち上がらないとされている。っていうか、これが軽く持ち上がるようなことは無い思うんだけど……。
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西國寺本堂
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れんが坂
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重軽天狗
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最前のコースを戻って、今度は西郷寺方面へ向かう。その途中で久保八幡神社を発見。観光マップを見ると所在のみ記されており、詳しい説明が無い。そのせいか境内はガラガラ。せっかくなのでここで小休止。容赦ない夏の日差しが確実に、体力不足の筆者を削っていく。
久保八幡神社の裏手の道をくねくねと進んでいくと西郷寺に到着。鎌倉末期に成立した時宗の寺院でかつては西江寺と称していた。端正な造りの本堂は時宗最古(1353年)のもので国重文指定。
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久保八幡神社
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西郷寺
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浄土寺本堂
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海龍寺
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あー、さすがに疲れてきたよ。もうすぐ16時になろうとしているが、陽は傾いてもさほど気温は下がってくれない。時々吹く風も熱風だし。山陽本線の線路沿いに進んで道なりに進むと左手が浄土寺。
開基616年とべらぼうに古い。鮮やかな丹塗りの本堂と多宝塔は国宝指定。また多宝塔(1328再建)は、高野山の金剛三昧院多宝塔、石山寺多宝塔と並び、日本三名塔の一つに数えられている。二層でありながら、均整の取れた美しい造形だ。塗り赤と瓦の黒のコントラストが鮮やかだ。
浄土寺の赤い山門を出て更に左へ、寺社巡りシリーズもこれでラスト。海龍寺だ。真言宗に属し正確な創建年は不明。境内には浄瑠璃で有名な文楽と、初代竹本弥太夫の追善供養塔がある。
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浄土寺多宝塔
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文楽の墓
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おのみち映画資料館
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尾道の商店街
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福本渡船
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これで尾道のほぼ東端にまでやってきたことになる。ここまでは山際を縫って寺まわりをしてきたので、今度は海側に回って尾道駅方面へ向かうことにする。海岸通りを歩いていくと市役所前にあるのがおのみち映画資料館(\500)。尾道にまつわる映画作品についての資料が閲覧出来る。座って休めるので、しばしここで脱力。冷房って素晴らしい。
その後は商店街をぶらぶら冷やかして適当に晩飯。海辺の公園で瀬戸内海をボーっと眺めつつ放心。夕方になってようやく遠くまで出てきた気分がしてきた。本日の宿は対岸の向島に取ってあるので、これまた尾道名物の渡船で向こう岸へ渡る。片道\60は安い。これを使わないと遙か東の尾道大橋を使わなくてはいけないので大変な大回りになるのだ。束の間の船旅を堪能しつつ本日は終了(18:30)。ちなみに本日の宿はここ。和室になっていて、どこかのアパートの一室であるかのようなまったり感が味わえるのがツボ。わざわざ渡船に乗らないとたどり着けないというところも観光客的には嬉しい。
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