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2003年夏紀行 山陽/山陰(+α)

2003/08/13

#6 松江

◇参考リンク
一畑バス
鹿島町HP
松江市観光HP
松江城と周辺観光地案内
さんいん旅ネット

近代的
松江駅
起床(7:30)。昨晩コンビニで買い込んだパンを流し込んで朝食。米子発(8:44)。今日は松江に向かう。結局米子は宿泊しただけで全く観光をしていない。こんなことなら昨晩の段階で松江に泊まっておけば良かった。行き当たりばったりで旅行していると、こういった非効率的な事態に陥る。米子-松江間は近郊の都市間ということもあってか、通勤客が意外に多い。旅行者の方がむしろ少数だ。松江着(9:18)。
市内観光の前に佐太神社に参拝したい。駅前から出ている一畑バスの恵曇方面行きに乗車。1時間に2本は便が出ているのでピンポイントのピストン観光でも、時間が無駄にならない。佐太神社前で下車(\460)。この辺りは出雲市ではなく、八束郡鹿島町になる。

バス停の目の前を流れる川が佐陀川。宍道湖の排水のために江戸期に作られた人口河川。全長8キロ。日本海に注いでいる。対岸に渡ると駐車場の向こうに佐太神社が見えてくる。

佐太は「さだ」と読む。出雲二の宮とされ、出雲大社につぐ社格を持つ古社だ。大社造りの拝殿が三つ横並びなっている三殿並立という非常に珍しい構造になっており、正面の正殿には佐太御子大神・伊弉諾尊・伊弉冉尊・事解男命・速玉男之命、北殿には天照大神・瓊々杵尊、そして南殿は素盞嗚尊・秘説四座をそれぞれ祀っている。秘説四座とはなんとも謎めいていて興味をそそられるところだが、いろいろ込み入った事情があるらしい。

※この件についてはこちらのサイトが詳しい。

長閑な感じ
佐陀川
清冽な雰囲気
全景
格式ある三殿並列造り
佐太神社
扇の紋
正殿の神紋
※ちなみに佐太神社のすぐ隣には町立の歴史民俗博物館があったのだが、下調べの適当さから筆者はこれを完全にスルー。悔やまれてならない。
このあたりはこんな建物が多い
武家屋敷
観光客多し
塩見縄手
ラフカディオ・ハーンなスポット
小泉八雲遺髪塔
佐太神社への参拝を終えて一畑バスで松江へ戻る。駅まで戻らずに塩見縄手のバス停で下車(\340)。ここから松江の市街観光を始めることにする。松江城の内堀に面した塩見縄手はかつての町奉行塩見氏の屋敷があった区画。縄手とはまっすぐに伸びた道のこと。現在でも武家屋敷が建ち並び、歴史的景観が保たれている一画だ。

この塩見縄手の一隅に小泉八雲記念館がある。ここで共通入場券を購入(\920)。松江城(通常\550)、小泉八雲記念館(通常\300)、武家屋敷(通常\300)の三つの施設の入場券を兼ねていてしかも割引になっている優れものだ。入場開始日から三日間有効。

小泉八雲記念館は『怪談』で知られるラフカディオ・ハーンの松江での足跡をまとめた資料館。入口にはハーンの遺髪を安置した遺髪塔が立つ。その隣には小泉八雲が妻セツとの新婚時代を過ごしたとされる旧宅があるのだが、これが別料金(\250)。先ほどの共通入場券では入れないのでスルーである(ケチ)。

続いて武家屋敷へ。地名の由来ともなっているかつての塩見家の屋敷で1733年に造られたもの。内部は公開されていて見学が可能だ。時間はもうすぐ11時。そろそろ観光客の姿が目立つ用になってきた。屋敷の隣は雑貨店風の土産物屋になっていて物欲をそそられるが、ここは我慢。

風情があってかなり楽しい
堀川を行く
広々としている
通常時
こんなに下がる
橋通過時
先ほどから堀を見ていると観光客を乗せた小舟が何艘も行き来している。これは松江の堀を巡る観光船。塩見縄手を堀に沿う形で西側へ進んだ、ふれあい広場が発着場の一つとなっている。楽しそうなので乗ってみることにする(\1,200)。定員は10名〜12名。ある程度人数が揃った段階で順次出発していく。夏休み中なので人出は多い。ほとんど待つことなく船に乗ることが出来た。この時期は約15分間隔で船が出ている。遊覧時間は約50分。

ふれあい広場を出た船は城山西堀川から京橋川へ、続いて米子川、北田川と抜けて松江城をぐるりと一周して元の広場に戻ってくる。その行程で十五もの橋の下を通過するのだが、橋桁が低すぎて、そのままでは船体がひっかってしまう箇所がいくつかあり、その際はなんと屋根の部分が変形し高度を下げることで対応する。乗客はその都度頭を下げてやり過ごさなくてはならないのだが、船頭さんは「こんなにお客に頭を下げさせる船はここぐらいです」と笑いを取っていた。

堀尾吉晴が開いた
普門院
渡ると天守閣へ
北惣門橋
歩き疲れたので
県立博物館
堀川めぐりを終えて、塩見縄手を戻る形でぶらぶらと歩く。この日は幸い曇天でそれほど暑さはきつくなかった。堀沿いに東に歩いていくと普門院。天台宗の寺院で堀尾吉晴による開基。観月庵と呼ばれる茶室(\200)が有名だが、風流心の無い筆者はこれを無視(ダメジャン)。今になって思えば\200程度をケチるんじゃなかったと激しく後悔。

これまでの道を戻って城山内堀川に沿って進むと右手に北惣門橋が確認出来る。これは内堀の東側と城内を結ぶ橋で明治期は石橋となっていたものを、1994年に木造でわざわざ作り直した物。長さ18.54メートル。幅3.82メートル。堀をぐるりと回り込んで大手前まで来ると近隣は島根県の官庁街になっていて県庁やら県民会館などの大きな建物が目立ってくる。少し疲れたので県立博物館で見学がてら小休止(\200)。

浮かんでいるのは嫁ヶ島
宍道湖
擬宝珠が渋い
大橋
ガラス張りで綺麗
一畑電鉄松江しんじ湖温泉駅
いい加減空腹を覚えたので昼飯に。京橋川沿いの居酒屋でランチの煮魚定食を食す(\800)。美味い。食欲が満たされたところで14時少し前。今日の宿は14時からチェックイン出来るので一回立ち寄っておくことにする。荷物も置いておきたいしね。宿ではレンタサイクルの貸し出しを行っていたので、当然借りることにする(値段メモし忘れ。半日で\600〜\800)。これで機動力が格段にアップ。

松江ニューアーバンホテル泊。レンタサイクルがあるので便利。温泉の大浴場もある。一階がコンビニなのも◎だ。

宿の周辺は松江しんじ湖温泉となっていて温泉が出る。そのためか大きなホテルが多い。近くには一畑電鉄の始発駅(松江しんじ湖温泉駅)があり出雲方面へ路線が伸びている。宍道湖大橋を渡ると右手一面は全て宍道湖。松江が湖畔の街であることを改めて認識させられる。宍道湖は周囲約45キロ。平均水深4.5メートルの汽水湖。東側にある中海とつながっているため僅かながら海水が混入する。

しばし松江市街をぶらぶらと快走。松江は坂らしい坂はほとんど無いのでレンタサイクルのママチャリでも快適だ。観光都市らしくよく整備されていて、落ち着いた風情を感じる。時折、目を引く建築物に出会うのも面白い。左の写真は旧日本銀行で現在は市営のカラコロ工房。販売も行っている。

かと思うと、ボンカレーの看板のようなオールドなギミックも各所に残されていて、そのギャップも楽しい。水郷と呼ばれるだけあって、随所に水路が張り巡らされていて清涼感を覚える。松江大橋を渡って北岸(城側)へ戻り、改めて松江城に向かう。

モダーン
市営の工房カラコロ会館
懐かしい
ボンカレー
渋い
松江城天守閣
いい長め
天守閣から宍道湖方面
さすがに覆いが被せられている
城内井戸
入るの忘れてスルー
松江郷土館(興雲閣)
藩の偉い人を祀る
松江神社
急な怪談
天守閣へ向かう
松江城は1611年に堀尾吉晴によって築城された。この時で23万5千石。堀尾家は継嗣が無く三代で絶え、1634年に京極忠高が入り、24万石を領するがこれも嗣子なく断絶。1638年に家康の孫にあたる松平直正(結城秀康の三男)が入り明治まで続くことになる。18万6千石。山陰地方で現存する天守閣はここだけである。五層六階。重厚感溢れる黒壁が威圧的だ。

松江城周辺は城山(じょうざん)公園として整備されており、敷地内には堀尾吉晴、松平直正、松平治郷、徳川家康を祀る松江神社。明治天皇来訪のために作られた洋館、興雲閣(現在では松江郷土館)などの建物がある。

ここで一休み
こぎれいなカフェ
駐車場になっている
山陰本線の高架下
メインの松江城見学を終えたので目的もなく市街を徘徊。この辺りは県庁所在地の官庁街なので生活感が無いのは仕方がないか。駅近くまで戻って見ると住宅が増えてきて、ようやく普通の商店街のようなものが見えてきて、なんとなく一安心。

一通り走ってから、最初に目を付けておいた、小綺麗な喫茶店で甘味物を摂取(\1,000)。松江の夕暮れが近づいていた。

次回は移動日。なぜか一気に高松まで行っちゃいます。

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