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2004年夏紀行 北陸

2004/08/10 その1

#2 高岡⇒城端

◇参考リンク
瑞龍寺
万葉線株式会社
海王丸パーク
城端町観光協会
南砺市ホームページ
善徳寺

動物ペイント
万葉線
シンプルなつくり
越ノ潟駅
渡船が出ている
越の潟発着場
起床(7:00)。暑い。旅行序盤は体が旅モードになっていないので、いまひとつ立ち上がりがよろしくない。ごそごそと這いだして朝飯。貧乏旅行なので宿食はパスで、昨晩コンビニで買っておいたパンをもしょもしょと食してみる。

まずは高岡駅まで戻って万葉線に乗る。万葉線は高岡市と新湊市(現在では射水市)を結ぶ全長12.8キロの路面電車で1948年の開業。高岡駅前発(7:15)。JR氷見線と並行しながら市街地を北上。海が近づいてくると工業地帯の中を走るようになる。朝早いせいかさすがに乗車客は少ない。中伏木駅の手前あたりからは新湊市。東側に進路はそれて庄川を渡り富山新港の湾口部である越ノ潟が終点(7:59)。

越ノ潟は対岸に渡るための渡船が出ている。この渡船なんと24時間運行である。しかも無料。というのも本来はこの部分は陸続きで鉄道も運行されていた区間。富山新港開港に際して開削されてしまったため代替輸送機関として県営のフェリーが運航されている。対岸からはかつては富山に向けて射水線という路線が運行されていたが既に1980年の段階で廃線となっている。残念。

昔は地続きだった
富山新港
係留保存されている
海王丸
低床車両だ
新型万葉線

帰りの便が出るまでに少し時間があるので隣の駅まで歩くことにする。県道350号線に沿ってテクテクあるくと右手に海王丸パークなるスポットが。海王丸は1930年の就航から60年近く現役の帆船として活躍した船で、横浜にある日本丸と共に日本の帆船といえばこの二隻だった。よもやこんなところで現役を終えていようとは。が、明らかに公開時間前のようだったので、遠目で撮影するに留める。横浜みなとみらい地区の喧噪のただなかにある日本丸に較べればこちらの方が静かな余生といった感じがしていいような気がする。

海王丸駅着(8:30)。蒸し暑いが天気はあまり良くない。今にも振ってきそうな灰色の空だ。ほどなくして高岡駅前行きの列車が入線してきた(8:38)。今度は新型の低床車両だ。高岡駅に向かう列車ということで、さすがに乗客の数が増えてきた。地方の路面電車のご多分に漏れず、万葉線の経営もかなり苦しいらしい。こうして多くの人に利用されているのを見ると嬉しくなる。

白と黒のコントラスト
瑞龍寺山門
国宝
法堂
高岡駅前着(9:17)。本日の第一目的地は城端なのだが、その前に高岡でもう一つ見ておかなくてはならないものがある。地下道を通って駅の南側へ。500メートルほど歩くと瑞龍寺に到着する。

加賀二代藩主利長の菩提寺で、三代利常により建立され1663年に完成した曹洞宗の寺院。山門、仏殿、法堂はいずれも国宝。総門、大庫裏、禅堂は重要文化財指定と大藩前田家の威光が随所に伺える。

境内には白い玉砂利が敷き詰められ、その奥に壮麗な山門がそびえている。山門を抜けると今度は鮮やかな緑色の中に仏殿と法堂が浮かび上がるというコントラストの妙が素晴らしい。

パラパラと落ちてきた雨が程よい湿り気を与えてくれており、芝の緑色がより一層強いものになっていた。幸いにも参詣客はまだ少なくゆっくりと内部を見て歩くことが出来た。

これは1820年に再建
壮麗な山門
こんな感じ
法堂内部
緑と黒のコントラストが素晴らしい
仏殿と背後の法堂
これも国宝
仏殿
高岡駅に戻って今度は城端線に乗る。城端線のホームは北陸本線のホームからは少し離れたところにある。ホームに降りると既にアズキ色の車体の列車が到着していた。

城端線は高岡市から砺波市を経て城端町(現在では南砺市城端)へと至る全長29.9キロの路線。高岡駅発(10:13)。地方の路線らしく学生の乗り降りが多い。数駅も進むと程よく全ての座席が埋まってしまった。

キハだ
城端線
古いらしい
城端駅
護岸整備はばっちり
山田川
約45分で終点の城端駅に到着(10:59)。城端駅の駅舎は築100年を越える古いものなのだという。緑色にペイントされた建物に黒い瓦屋根が乗っている。駅前はロータリーになっていて、ここからは世界遺産に登録されてる五箇山へのバスが発着している。

ちなみに城端は「じょうはな」と読む。この一帯は砺波平野が広がる。庄川小矢部川に挟まれた扇状地だ。城端の市街地は駅から少し離れたところにある。駅の前は国道304号が走っている。これを左へ。山田川を渡って道なりに右へ進む。

気付くと登り道になっている。ちなみに山田川は川下100メートル程で池川と合流する。この両川に挟まれた河岸段丘上の地形に城端の集落は作られている。広々と田園地帯が広がる砺波平野にあって、この地形的な特徴はなかなか面白い。

綺麗だが人通りゼロ
城端市街
古色蒼然
善徳寺山門
堂々たる佇まい
善徳寺本堂
菊のご紋つき
善徳寺式台門
出丸坂と呼ばれる坂道を上っていくと西町通りと呼ばれる城端の中心地区に入っていく。道路は道幅も広く良く整備されている。人通りは少なく、どこからか聞こえてくる高校野球の実況中継だけが大きく響いていた。善徳寺前の交差点を右へ。突き当たりが善徳寺。城端の集落はこの善徳寺の門前町として発展してきた。いわば、この寺が城端の本当の中心部。

善徳寺は1471年に蓮如によって創建された寺院。この地に移されてきたのは1559年のころ。徳川期は前田家の庇護を受け繁栄。現在では真宗大谷派の城端別院となっている。瓦葺き二層の山門は1809年に完成したもの。山門に向かって右手に見えるのが式台門で1850年建造。東本願寺の勅使門に模して作られたもの。境内に入ると重厚感のある瓦屋根の曲線美が見事な本堂が見える。こちらは1759年に完成したもの。この夏の盛りにやってくるような物好きな観光客は居ないのか境内はガラガラ。のんびり出来て良かったけど。

続いて城端曳山会館(\500)へ。もともと城端といえば曳山祭というくらい有名な一大イベント。毎年5月14日・15日に行われており300年の歴史を誇る。一度は生で見てみたいものだと思いつつも展示品でとりあえず満足してみる。併設されている蔵回廊は明治中期の豪商が建造したものを修復再生したもの。ピカピカの新築なので、往古の雰囲気は失われているが、構造的に面白いので建物好きにはオススメかもしれない。城端の歴史についても学ぶことが出来る。

善徳寺前交差点まで戻って昼飯。僅か3時間足らずの駆け足観光だったのでいくつか未練も残るが、また残りは機会があればということで。城端駅まで戻ると既に列車は入線していた。おおっ、ハットリ君列車!微妙に和みつつ城端を後にした(13:09)。

ニンニン
ハットリ君列車

これで10日の行動がやっと半分終わり。続いて氷見線に乗るのだ。

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