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2005年夏紀行 九州

2005/08/15

#4 高千穂⇒阿蘇

◇参考リンク

高千穂町
高千穂町観光協会

今は亡き彗星
高千穂神社
雲海橋を越えて馬門の交差点で左へ。トンネルを抜けて高千穂市街に入っていく。あまりに平坦な部分が少ないので無理矢理スペースを作って街区を作っている状態。行く先、行く先が坂道だらけで電動アシスト付きレンタサイクルのありがたみを痛感する。バッテリーのメータが半分くらいまで減ってきたのが気がかり。残り二時間弱なので保って欲しい。

この先には一大観光地高千穂峡があるので車が渋滞中。長い列を作っていた。市街地を抜けて坂道を下っていくと右手に高千穂神社の森が視界に入ってくる。高千穂神社は平安時代に高千穂皇神(すめらがみ)とまで呼ばれた宮崎県最高位の社格を持つ古社。今ですらこれほど交通の便が悪い山峡の地に、千年以上も前どうしてこれほどの規模の神社が存在していたのか?天孫降臨の地と呼ばれるのも伊達では無いのだなと改めて実感させられる。

柱状節理
高千穂峡
ボートもある
真名井の滝
高千穂観光最後の目的地は先ほども触れた高千穂峡だ。高千穂神社の先の坂道を、こんなに降りてしまっていいのだろうかと心配になるくらいガンガン下る。

これまで怖々とのぞき込んでいた谷底に向かってひたすら落ちていくような感覚だ。ブレーキの握りすぎで両手の握力が衰えていくのが判る。これ、元の位置まで登り返すの大変だろうな、と、戻る前から気力が萎えてくる。

高千穂峡は五ヶ瀬川が阿蘇溶岩を浸食して形作ったV字谷。いわゆる柱状節理と呼ばれる奇岩の中を、神秘的な色合いの五ヶ瀬川が流れる。ようやく谷底まで降りきると左手の壁面に玉垂の滝を確認。これは岩盤の割れ目から水が吹き出て滝を形成するに至ったもの。十数メートルも続くのでなかなかの壮観である。

そこから先からは繁忙期の観光地の世界。来る途中に見た車の列はみんなここが目的だったわけだ。日本100滝の一つにも選ばれている真名井の滝と呼ばれる瀑布を中心に、遊歩道にはとにかく人、人、人の凄い混みよう。ここまでずっと人が少ないところをウロウロしてきただけに、人いきれにちょっと目眩。風情もへったくれも無いので早々に退散することにする。

下りがあれば上りがある。ってことで、失った位置エネルギーを取り戻すには、必死に登るしかない。電動アシスト車の力をもってしてもこの傾斜は登り切れないので、自転車を降りて地味に押して歩く。元来た道を戻るのが本当は楽な筈なのだが、別ルートがあるのにそれを選ばないのは敗北と同じ(自分ルール)。結果としてより過酷な、神都大橋経由コースに挑むことになった。

考えてみれば昨日は由布岳を登ってきているわけで、我ながらこのスケジュールは体力消耗が激しすぎるのではと、汗だくになって自転車を押しながら反省してみたりする。ちゃんと日焼け止めも塗っておいた良かった。30過ぎてからの紫外線は男の身でもバカに出来ないダメージがあるので、このシーズンは必携(ホントに!)。

とかなんとか朦朧としながら考えているうちに神都大橋まで登り切っていた。この橋は平成になって開通した最新のアーチ橋で場違いなくらい近代的なフォルム。一番高い地点に架橋されているような気がするので、高所恐怖症の人は間違っても谷底を見下ろしてみたりしないように(ちゃんと歩道には防護柵が設置されているけどね)。

写真だとショボ区見えるな
玉垂の滝
凄すぎ
神都大橋
大正時代の架橋
神橋
トンネル
神都大橋方面
右は洋品店
高千穂バスターミナル
高千穂駅までたどり着いて自転車を返却。規定の四時間の30分前だった(14:30)。次の目的地阿蘇まではバスで移動する。高千穂駅からバスセンターまでは徒歩で15分強の道のり。駅は市街地からは離れた所に設置されているが、バスセンターは街中にある。バスが出るまで時間があるのだけれども、さすがに出歩く体力は無い。蓄積されたダメージがきついので、ギンギンに冷えた待合室で脱力。眠ってしまいそうだ。

高千穂バスセンター発(16:36)。このバスの終点は熊本なのでけっこう乗客が多い。パッと見で、筆者のような旅行者が1/3、地元の人が1/3、残りが帰省客といった具合だろうか。一台では足りず増便が出ていた。温めの冷房と酷使されたカラダは睡魔を呼ぶのだが、降車するバス停が終着地では無いだけに寝てしまうわけにはいかない。山越えの途中で驟雨に出会う。そろそろ熊本県に入る頃合いだ。

高森中央着(17:40)。ここから猛然とダッシュ。南阿蘇鉄道に乗り換えるのだが、バス停の高森中央と南阿蘇鉄道の高森駅は500メートル程離れている。そして乗り換え所用時間は10分しかないのだ。高森駅に駆け込む頃には当然列車は入線中。幸い発車には間に合ったようだ(17:50)。バスがもう少し遅れていたら危なかった。

素敵な駅舎
南阿蘇鉄道高森駅
京急みたいだね
南阿蘇鉄道立野駅
スイッチバック駅
JR立野駅
レトロなスタイル
JR内牧駅
高森発(17:50)。雨が降ったせいか、ガスが出ていて展望は無い。南阿蘇鉄道はその名の通り阿蘇の南側を走る路線。晴れていれば右手には阿蘇の山容が見て取れるはずだ。この時間帯、高千穂⇒バス⇒高森という奇特なコースを選択した人間は他には居なかったようで車内はガラガラ。ようやく人心地ついた感じ。第三セクターの路線はのんびり出来て良いな。

立野着(18:16)。ここでJRの豊肥本線に乗り換える。この駅はスイッチバック構造になっているので、鉄分の高い人には有名。上りの列車も下りの列車も同じ方向からやってくる。再び雨が降り始める。周囲は無人(有人駅だけど)。この静かな時間は何者には代え難い。立野発(18:40)。こちらは少し混んでいるがかろうじて座席を確保。程なくして内牧着(19:07)。そろそろ日暮れ時。この日は内牧温泉泊だ。

次は阿蘇観光編。下調べはとても大事だというお話をしますよ。

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