ブギーポップ・スタッカート ジンクス・ショップへようこそ
[上遠野浩平] ★★★ メディアワークス 電撃文庫 (\550) [Amazon] ※書影無し
"オキシジェン"と名乗る風変わりな男と出会った楢崎不二子は「ジンクス・ショップ」の経営を思い立つ。男の売るジンクスは不思議とよく当たり、店の評判は口コミで次第に広まっていく。風評を聞きつけて店には様々な客が訪れる。暗躍する世界の敵ギミー・シェルターは男の力を使い、人々の運命を操ろうとするのだが……。
ブギーポップシリーズ12冊目。『ホーリー&ゴースト』以来だから1年以上新刊が出ていなかったってことになる。おかげで緒方剛志の画風が暗黒方向に変化。この変わり方はあんまりよろしくないような気がするのだが。ちと、タッチが暗すぎやしないだろうか。これからが心配だ。
「ある一幕の終わりあたり」と本編冒頭でも書いているように、なんと終末に向けて話が動いている。このシリーズ終わらせる気があったのか>作者。このままうやむやのままにフェイドアウトしていくかと諦め掛けていただけにこれは予想外の流れ。炎の魔女も出てこないところで、末真さんがかくも重要なキャラに成り上がってくるとは。
長編シリーズは広げた風呂敷しっかり畳んでナンボ。超能力者出過ぎで、正直収拾付かなくなってきている気がしないでもないんだけど、気長に完結を待ちたいところ。[2003/04] ⇒次巻
マリア様がみてる 子羊たちの休暇 [今野緒雪] ★★★☆ 集英社 コバルト文庫 (\438)
夏休みを迎えたリリアン女学園。他姉妹がそれぞれに夏の予定を決めているのを羨望の想いで見つめていた祐巳に思いがけない幸運が訪れる。祥子からの高原の別荘への誘い。それは祐巳を有頂天にさせる。二人きりの幸福なひとときを満喫すべく旅だった祐巳ではあったが、そこでは思いも寄らぬ事態が待ちかまえていた。
シリーズ十作目。この巻あたりから表紙イラストのタッチが微妙に変化。ソフトフォーカス気味というか、柔らかな塗りになっている。仄かに違和感ではあるのだが、慣れの問題か。本文中のイラストは変わってないけど。
前回に引き続き、今回も一冊まるまる1エピソード。なんとか白黄の2カップルも無理矢理登場させてはいるものの、メインはあくまでも祥子&祐巳。紅薔薇ファンにはたまらないところだろう。避暑地でのしんみり系ストーリー。祐巳の健気さが感涙を誘う一冊。この子も着実に成長しているわけですな。カメラちゃんや新聞部の山口さんもちょっとだけ登場。この子たちもなかなかいい味出てる。[2003/04] ⇒次巻
マリア様がみてる 真夏の一ページ [今野緒雪] ★★★ 集英社 コバルト文庫 (\438)
夏休みも終盤を迎えたリリアン女学園。恒例の学園祭を前にして山百合会の面々は慌ただしい日々を送っていた。学園祭では恒例の花寺学院高校生徒会との交流が予定されており、大の男嫌いである祥子の扱いに周囲は頭を悩ませていた。一計を案じた祐巳は、弟の祐麒の助けを得て、「祥子さまの男嫌い克服マル秘作戦(通称OK大作戦」を敢行するのだが。
シリーズ十一作目。表紙は2年生トリオ(夏服バージョン)。どうでもいいことながら、いくら薄手になっているとはいえ夏場にこの制服は暑そうだ。今回は従来路線に立ち戻って短編2本+おまけの掌編1本の3本構成。
一本目は祥子の男嫌いをなんとか克服させようとする祐巳たちの虚しい努力を描いた「略してOK大作戦(仮)」。美形とゲイばかりなのかと思いきや、花寺の男どもは意外に面白そうなキャラの濃さを漂わせているので、学園祭ではもっと登場させて欲しいなあ。
で、二本目が七三ちゃんこと、新聞部山口真美ちゃんメインの「おじいさんと一緒」。これのオチには完全に騙されてしまった。薔薇さま以外のキャラが主役を張るのは久々だったので素直に喜んでおこう。この子はもっと活躍させて欲しい。
最後は黄薔薇姉妹の夏休みの日常をスクラップした「黄薔薇☆絵日記」。紅・白姉妹のエピソードで頁数がなくなってしまったのか残念ながらボリュームはちょっぴり。作者は黄薔薇姉妹をこんな風にいじるのが好きだな。
おそらく次は学園祭編に突入なのではと予想されるわけだが、妹探しはしなくていいのか?現状6人で美しく収まっているのでこのバランスを崩したくないのか?そろそろ新キャラ出すなり、伏線織り交ぜていくなりしないと不味いと思うのだが。なんにせよ瞳子の山百合会入り(特に紅は絶対×)は断固阻止するぞ(笑)。[2003/04] ⇒次巻
病の世紀 [牧野修] ★★★☆ 徳間書店 (\1,600)
突然発火し保菌者を燃やし尽くす驚異の炎上疥癬。自らを神の代理人と信じ込ませるに至る奇病リーライト・ユズナ症候群。連続して発生する猟奇殺人事件の背後には、人類の知らない恐るべき病原菌の存在が。世界保険機関(WHO)の下部組織INRIに所属する小渕沢は事件に巻き込まれていく中で、日本を狙う恐るべき陰謀を知るのだが……。
2000年作品。たぶん書き下ろし。やはり牧野修は素晴らしい。グチョグチョ気持ち悪くてて、ガンガン人が死ぬ救われない話書かせるとピカイチだ。炎上疥癬にリーライト・ユズナ症候群。更に口腔に寄生して歯肉から牙となって生えてくる寄生虫クチマネ。殺人鬼を量産する微細脳気質性格変化症候群<山羊の仔>。これらが全て創作物であろうとは。ホッとしながらもなんだか残念だったりして。もっとたくさんの奇病を見たかった。ラストの展開がありがちに過ぎたのが惜しいと言えば惜しかった点。話の収束を急ぎすぎた感がある。[2003/04]
それでも君が ドルチェ・ビスタ [高里椎奈] ★★☆ 講談社 講談社ノベルズ (\700)
世界中でたった31人しかいない閉ざされた世界。生まれ落ちたばかりのキンカンはリラと名乗る少女に拾われ、彼女の仲間たちと共に暮らすようになる。五人の仲間はキンカンに優しく接してくれるのだが、ロールコールの集落の人々は彼に対して警戒の目を向ける。小さな世界の中で起きた殺人事件。人々の疑惑の視線はキンカンに注がれるのだが。
講談社ノベルズ20周年企画「密室本」の一冊。高里椎奈と言えば、薬屋探偵シリーズが定番だが、本作は初の非薬屋作品。副題のドルチェ・ビスタという言葉には甘い景色というルビが振られているが内容との関連は今のところ不明。高里椎奈のことなので、本人的には意味のある暗喩になっているのではないかと予想。
どうやら新シリーズの始まりでもあるらしい。「密室本」なのでテーマは密室である筈なのだが、今回の事件は密室で起きているわけではない。舞台となる世界が極端に狭く閉じた空間なので、無理矢理に広義で捉えれば密室と言えなくもないのだが。
ファンタジー仕立てで、登場人物の中には人間ですら無いキャラクターも多数登場する。自然現象としてもこの世界ならではの事象が数多く発生。こうなるとオチはいくらでもファンタジー風に落とすことが出来る!なんてミスリードさせといて、実は極めてミステリ的に現実世界の法則で落とし前を付けるんだろ、と裏読みしていたのに、最後はショボーンとするようなファンタジーオチに……。
作者が構築した萌え世界を楽しんでもらえる読者だけ読んでくれればいい的な香りが濃厚に漂うのはいかにも高里作品らしい。薬屋シリーズと同様に読み手を選ぶだろう。生きていくのってタイヘンだよね。人を信じるのってシンドイ時もあるよね。でも頑張って暮らして行こうよ!って気持ちはわからないのでも無いんだけど、出会って数日の疑似家族相手にどうしてこんな感情が生まれるのかが理解出来ない。[2003/04]
夢魔の王子 グインサーガ89 [栗本薫] ★★☆ 早川書房 ハヤカワ文庫 (\540)
ナリスの葬儀を終えたグインは配下のケイロニア軍をパロの首都クリスタルへと進撃させる。しかし迎え撃つレムス軍の意気はあがらない。敗走を続けるパロ軍。ケイロニアはグインの機転により指揮官であるベック公の拉致に成功する。そこで長らく去就を明らかにしなかったカラヴィア公アドロンが遂にその姿を現す。
グインサーガ89巻目。ナリスの葬式だけで数巻引っ張るかと思っていたのだが、さすがにそれはやらなかったか(まあ、本葬がこれからなんだけど)。珍しく話が進展しているのは良い兆候だけど、パロ軍がもう話にならない位弱すぎて緊迫感ゼロ。結局、この話は当初の群雄割拠の疑似三国志から、勧善懲悪の異星人退治モノに根幹のストーリーが差し変わってしまっているわけで、そう考えるとずいぶんと興が醒めてくる。マリウスとリンダの痴呆化はもはや食い止められないものなのだろうか。[2003/04] ⇒次巻
心をあやつる男たち [福本博文] ★★★☆ 文藝春秋 文春文庫 (\571)
1960年代。高度成長期の企業戦士を育成するため、研修活動に活用されたST(センシティビティ・トレーニング)。劇的な効果を上げ、個人の能力を飛躍的に向上させるという評判と裏腹に、成功の陰では多くの人格破壊者、自殺者を誘発。その精神的拷問は後に多くの批判を受けることになる。70年代から80年代にかけてSTは衰退したが、それに変わる新たな「洗脳」の手法が登場する。
1993年に文藝春秋より単行本として刊行された作品の文庫版。筆者は1955年生まれのノンフィクションライター。STの第一人者堀田敏安を中心に我が国での洗脳ビジネスを俯瞰した一冊。かねてより読んでみたかった作品だったが、ブックオフで発見したのでようやく読むことが出来た。自己啓発セミナーとか自己開発セミナーとかよく聞く言葉だが、実態を知らされてみるとあまりの酷さに慄然とさせられる。
アメリカ由来で聖職者の育成方法の一つであったSTは、高度成長期の日本で企業研修に導入され激烈な化学反応を生じ独自の発展を遂げていく。STの成り立ちから発展過程、社会的批判を受けての衰退までを前半部では解説。後半部ではその後継者とも云える洗脳手法の数々が、新興宗教、マルチ商法とリンクし、より危険な存在に成長している現実を説いていく。あからさまに批判的な論調で叩きまくるのではなく、豊富な取材とインタビューで淡々とSTの害悪を浮き彫りにしていく姿勢が○。[2003/04]
蛇行する川のほとり 2 [恩田陸] ★★★☆ 中央公論新社 (\476)
友人の香澄、下級生の毬子らと共に泊まりがけでの9日間を過ごすこととなった芳野。月彦、暁臣の二人の男子がメンバーに加わり、高校生五人だけの気怠い夏の日々が過ぎていく。暁臣から幼い日の思いがけない事実を知らされ深く傷つく毬子。事件の真相を巡って、残された四人は互いの心中を探り合う。
書き下ろしミステリー三部作の第二弾。1巻目が2002年12月に、2巻目の本作は2003年の4月に刊行されており、最終巻である3巻目は8月に刊行を予定している。今のところスケジュール通りだが、果たして次できっちりと終われるのかどうか。この展開だと非常に不安。残り120頁程度で決着が付くのだろうか。
1巻では毬子視点での一人称で話が進んでいたのだが、驚いたことに今回は芳野の視点でストーリーが進行していく。なるほど毎回語り手を変えることで多面的に物語を組み上げようと云う試みなのだろう。『黒と茶の幻想』でも使ったパターンだ。こうなると3巻では再度視点を変えてくるのでは思われるので、次は香澄視点だろうと予想(死んでるけどな)。[2003/04] ⇒次巻
世界は密室でできている [舞城王太郎] ★★★★ 講談社 講談社ノベルズ (\760)
福井県の片田舎から東京へ修学旅行へやってきた僕と名探偵ルンババ。そこで僕は破滅的な香りの漂うトラブルメーカー井上椿/榎の姉妹に遭遇してしまう。なんとか福井に戻った僕だったが、井上姉妹は東京で悪夢のような猟奇密室殺人に巻き込まれてしまう。疑いをかけられた椿を救うため、ルンババと共に僕は調査に乗り出す。
舞城王太郎の三作目。講談社ノベルズ20周年企画「密室本」の一冊として刊行されている。福井が舞台であることから想像がつくように、奈津川サーガとは微妙に相互乗り入れをしている。主人公の友人ルンババは『煙か土か食い物』に登場する三郎の友人にして名探偵とおそらく同一人物なのであろうし、本書の後半で出てくる特殊な形(ややネタバレ回避)の密室も、件の三角蔵密室と関連があるのだろう。舞城王太郎のことだから過剰な期待は禁物だけど。
主人公がティーンエイジャーな分だけ今回の舞城はややもするとマイルドな味わい。前二作の四郎や三郎に比べると友紀夫は遙かに一般人。しかしエロネタとバイオレンス描写が弱まったおかげで、悔しいことに見事なまでに清々しい味わいの青春小説が誕生してしまったのだから面白い。惜しげもなく数多くの密室の謎が無造作に解き明かされていくわけだが、一番最初の密室が最後の最後で真の意味で解き放たれる、鬱積した想いが全て炸裂するカタルシス。これはたまらない快感だった。ファースト舞城としては本作を是非お奨めしたところだ。[2003/04]
ダレカガナカニイル… [井上夢人] ★★★ 新潮社 (\1,533)
警備員のアルバイトとして長野の山村へと派遣された西岡は、警備の対象が新興宗教団体<解放の家>の本部であることを現地ではじめて知らされる。目の前で<解放の家>の教祖が焼死を遂げた時、西岡の頭の中に「何か」が飛び込んでくる。精神病?妄想?自らとは異なる意識との同棲を強いられる中で、彼は次第に追いつめられていく。
合作作家岡嶋二人は82年『焦げ茶色のパステル』での乱歩賞デビューから長らく二人で作品を発表し続けてきたのだが、89年の『クラインの壺』を最後にコンビを解消している。井上夢人は岡嶋二人の片割れの一人。92年作品の本作から単独で作品を発表するようになっている。
ラストの一発大逆転に感動出来るかどうかが、本作を楽しむに当たっての重要ポイントになると思うのだが、ヒロインが最後に取る行動があまりに電波度高すぎて感情移入出来なかった。もっともそれだけ突飛な行動を取る奇矯なキャラクターだからこそ、このオチがありえるわけで、バランス取るのは難しいか。「存在の環」は大好きなネタなんだけどここがとても残念。[2003/04]
双頭の鷲 [佐藤賢一] ★★★★ 新潮社 (\2,400)
十四世紀のフランス。百年戦争は泥沼の様相を呈していた。フランス軍はポワティエの戦いで黒太子エドワード率いるイギリス軍に大敗。国土の半分を奪われ、国王ジャン二世も虜囚の憂き目を見る。王太子シャルルは市民の蜂起により首都パリすらも追われるのだが、窮地に陥ったその下へ一人の男が駆けつける。容貌魁偉なその男はデュ・ゲクラン。後にフランス最高の名将と呼ばれることになる男だった。
読むのに半年かかった。楽しみにしていた本だったので、アウェイ遠征の時にしか読まないと決めたのが失敗だった。二段組み618頁のボリュームは半端ではない。真冬の鹿島スタジアムで読み始めて、翌年の春に横浜国際で読了。ま、こういうのもいいか。一気読みするのはもったいない。本書はじっくり腰を据えて読みたい一冊だと思う。
1999年作品。佐藤賢一の四作目。英仏百年戦争の前半戦を舞台にした作品で英雄デュ・ゲクラン元帥の生涯を描く。戦争の終盤を描いた、ジャンヌ・ダルクが登場する『傭兵ピエール』は本書と対をなす存在。ちなみに『赤目のジャック』は百年戦争中に起きた中世最大の農民暴動を描いた作品。サトケンの専攻は西洋中世史なのだが、この時代が余程得意なのか、思い入れがあるのか。通して全部読んでみると微妙につながりがあるので面白い。
骨太な歴史群像劇を書かせたら佐藤賢一の右に出る者はそうそういない。貧乏貴族の鼻つまみ者だったデュ・ゲクランは一党の黒犬隊を引き連れ、百年戦争の渦中で栄達を遂げていく。ゲクランの軍事的才能は天才的で、連戦の果てにイギリス軍をほぼフランスから一掃するまでの大戦果を上げる。大元帥にまで上り詰め、フランスの国家的英雄となったゲクランの生涯を、本作では膨大な史料を元に余すところ無く語り尽くす。
無敵の超戦士、戦争の革命児として名を馳せながらも、童子のように天衣無縫な一面を持ち、自らの容貌に生涯コンプレックスを持ち続けるゲクラン。多面的な要素が一人の人間の中に混在する様が丁寧に書き込まれており、たまらなく魅力的な人物としてこの男は描かれている。
もちろん佐藤賢一作品なので脇役のキャラクターも十分すぎる程練り込まれている。生涯のライバル、グライー。イギリスの英雄黒太子エドワードとその家臣鉄人チャンドス。兄の天才を認められないオリヴィエ。最後まで行動を共にする股肱の臣モーニ。反目しながらもいつしかゲクランを師と仰ぐようになる王弟アンジュー公ルイ。遠き地から夫の無事を祈り続ける妻ティファーヌ・ラグネル……。魅力的なキャラクターを数え出すときりがない。まだまだ全然書き足りないけど終わらなくなりそうなので先に進もう。
やたらと個性的な人物ばかりが登場する話なのだが、更に準主役級の登場人物として国王シャルル5世と、修道士エマヌエルの二人が用意されている。シャルル5世は学者肌の王子で、青年時代は全く期待されていなかった人物。ゲクランとの出会いを契機として、有能な王として国を救い後のフランス絶対王政の基盤を築く。一方のエマヌエルはゲクランの従兄弟。兵站や政治周りの交渉を担当。後に猊下と呼ばれる地位にまで駆け上がり国政を動かすまでに至る。
シャルルはゲクランによって運が開け、ゲクランが死ぬと後を追うようにこの世を去る。一方のエマヌエルはゲクランと共に栄達の道を歩むが、後半生では世俗から隠遁し最後まで生き延び、結果的にゲクラン夫婦の墓を守ることになる。ゲクランを陽とするならば、この二人の位置づけは陰であり、表裏をなす対照的な生き様のコントラストの妙が美しい。
ちなみにシャルル5世在位中に一気に優勢となったフランスも、その後はまたしてもイギリスに大敗。戦争終結までには50年の歳月とジャンヌ・ダルクの登場を待たなくてはならなかった。このあたりの事情は『傭兵ピエール』が詳しい。やや恋愛要素が強めだが、物語としての面白さは本書と遜色がない。お奨めだ。[2003/04]
|