なんとか11冊読めた。ミステリがメフィスト系に偏りすぎ。ちと反省。
『ドゥームズデイ・ブック』の素晴らしさを褒め称えるしかない月だった。絶品。
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コメント |
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| 日曜日の沈黙 | 石崎幸二 | 講談社 | \740 |
ずっと沈黙してて欲しい
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★★★ |
| コニー・ウィリス | 早川書房 | \940 |
ペスト萌えと呼ばれようとも。
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★★★★☆ | |
| \940 | |||||
| 佐藤友哉 | 講談社 | \1,000 |
非モテ系ダメ男でもいいじゃん(犯罪はイカンが)。
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★★★☆ | |
| 21世紀研究会 | 文藝春秋 | \750 |
3年前の本なのでこれすらもう古いかもしれんよ。
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★★★☆ | |
| 恐怖の霧 グインサーガ90 |
栗本薫 | 早川書房 | \540 |
「わああ!トムがさらわれた!」ってアホかよ。
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★★☆ |
| 霧舎巧 | 講談社 | \740 |
タイトル長すぎ。
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★★☆ | |
| 舞城王太郎 | 新潮社 | \1,400 |
アイコちゃんもう少しリビドー控えめに。
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★★★ | |
| 嶋本達嗣 | 新潮社 | \1,300 |
西日橋のネーミングがいい。
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★★★ | |
| 紅一点論 | 斎藤美奈子 | 筑摩書房 | \780 |
並のアニヲタ以上にアニメ通>この人。
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★★★☆ |
| 石崎幸二 | 講談社 | \800 |
ギャグが滑りすぎ。
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★★★ | |
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日曜日の沈黙 [石崎幸二] ★★★ 講談社 講談社ノベルズ (\740) [Amazon] |
| ついでに…… 『犬は勘定に入れません』@コニー・ウィリス <<同じ世界観の時間モノ。ダン・ワージー先生も出てくる。 |
先の見えない孤独な生活を続ける男。狂気に陥った長女に監禁され惨殺されてゆく家族。少女を悪意の氾流から救うため不毛な戦いを続ける少年。それぞれの物語が紡がれていく中で陰惨な真実が次第に浮き彫りにされていく。池の底に沈んでいたものは何だったのか。鏡創士の登場が全てを明らかにする。
『フリッカー式』『エナメルを塗った魂の比重』に続く佐藤友哉の三作目。今回は鏡家次男(でいいんだっけか?)の創士メインのお話。いつもにまして鏡家の連中はクズばかりでいい感じ。年代区分的にはこれが一番古い話になるのかな。
三編の物語が平行して語られ破滅的な結末へと雪崩れ込んでいく。構成的には予想の範囲内で別段驚くべきところは無い。だが非モテ系ダメ男の悲劇がこれでもこれでもかとばかりに徹底的に描かれていて胸の詰まる思いに。ダメ人間的要素を持ち合わせた人間に取っては、「そんじゃお前はどうなのよ」と我が身を振り返らずには居られなくなる茫漠たる結末。不味い、次第にユヤタンが性に合ってきた。[2003/06] ⇒次巻
二つの世界大戦。核兵器の登場。非戦闘員をも巻き込む総力戦。20世紀は戦争の世紀であった。しかし来るべき21世紀を前にしても、依然として世界各地では紛争が絶える事がない。迫害される少数民族。モザイク状に複数の民族が入り乱れる旧ユーゴスラビア。そして数千年の因縁が縺れ合うパレスチナ紛争。宗教・民族・言語それぞれの観点から現代の民族地図を描き出す。
21世紀研究会は歴史学、文化人類学、考古学、宗教学、生活文化史学の研究者9人による国際文化研究のための集まり。2000年5月刊行。ニュースでよく耳にしながらも、どこだか場所がよくわからなかったり、歴史的背景も知らないままスルーしてしまっているような数々の民族紛争に対して、簡潔かつ明瞭にポイントを解説。かなりの件数を扱っているので一つ一つへのコメントは短いが広く浅くさらう分には良書なのではないかと。
ルワンダのツチ族とフツ族は元々民族が違うわけではではなく、ドイツ/ベルギーの植民地時代に強いられた階層の違いなのであることはこれで始めて知った。人口1,500万人のチワン族も中国という巨大な国家の中では少数民族と呼ばれてしまうことも驚きだった。それにしても何度読んでも覚えられないのが旧ユーゴ紛争。民族やら宗教が入り交じり過ぎていて未だに構造が理解出来ない。別にもう一冊この分野専門の本を読んだ方がいいのかも。[2003/06]
パロ軍の抵抗を受けながらも首都クリスタルへと進軍を続けるケイロニア軍。しかし突如として発生した恐怖の霧が思いも寄らぬ事態を引き起こす。軍団間の連絡を絶たれ、混乱に陥る彼らだったが、それは悪夢の先触れに過ぎなかった。魔王子アモンの黒魔術<<夢の回廊>>に囚われたグインたちは無事に生還することが出来るのか。
90巻代突入。100巻では終わらない宣言も出ているのでもはや節目でも何でもない巻数ではある。どうやら世界最強らしいケイロニア軍を、ヘタレ揃いのパロ軍がいかにして迎え撃つのか。正攻法では無理ってことなのでアモンはやはり魔道絡みで攻めてきた。数万人もの部下がいる総司令官グインに対して、末端の兵士の去就をいちいち報告しているケイロニア軍って素晴らし過ぎる。中間管理職連中は何やってるんだろう。
グインとシルヴィアとの関係に決定的な亀裂を入れたかったのは判るけど、相変わらず表現が下品過ぎ。そこまでシルヴィアを貶めなくてもいいじゃん。だいたい自分の嫁さん傷物にした挙げ句、国中に晒し者にした連中と和やかに談笑している段階でグインダメ過ぎ。グラチウスもこんな安いキャラになってしまうとは。[2003/06] ⇒次巻
五月を迎えた霧舎学園。美少女転校生羽月琴葉がようやく学園に馴染んできた頃、またしても殺人事件が発生する。全身をピンクに塗られた死体がパソコン教室で発見されたのだ。伝説のパートナー小日向棚彦と共に捜査に乗り出した琴葉。新たなる伝説「ピンクのハートと水色の矢」が二人の前に立ちはだかる。
霧舎学園シリーズの第二作目。図表満載で判りやすく、ボリュームも抑えめなのでミステリ初心者も安心(たぶん)。今回のテーマは「アリバイ崩し」。どうやら毎月テーマを変えて12ヶ月進めるつもりらしい。おまけとして栞代わりに琴葉ちゃんの学生証がついてくるのだが、実は意外にこれが重要アイテム。こういうヒントの出し方は面白いと思った。だけど幼馴染み云々の話は結局どうなったの?ネタ振りだけしておいて、未回収のような気がするんだけど。[2003/06] ⇒次巻
女子高生のアイコはクラスメイトの佐野明彦とリビドーの赴くままになんとなく寝てしまう。しかしその直後に明彦は誘拐され失踪。事件との関連を疑われたアイコは翌日学校のトイレで制裁を受けることに。折しも周囲では連続殺人犯が跳梁跋扈。ネットの匿名掲示板は大盛況。各地から集まった少年たちは犯人狩りを名目に街中で暴れまくる。
2003年1月刊行。舞城王太郎五作目の作品。講談社以外から出版された始めての作品でもある。第16回の三島由紀夫賞を受賞。おおっ、遂にブンガクの領域にまで殴り込みかよ。新潮社で本出していきなり受賞。三島賞は新潮社があげてる賞だから作為的な臭いを感じないでもないけど、エンタメ小説の枠からは完全に飛び出ちゃってる気もするし。まあ取っちゃってもいいか。
奈津川家サーガはなんだかんだいいながらも、「謎の提示⇒解決」というミステリの体裁をそれなりに残していたわけだけど、本作ではきれいさっぱりそんな努力は放棄。誘拐事件やら殺人事件やら、ミステリ読みとしては面白そうなトラブルが続々と発生してたりもするのだが、物語の中心はあくまでもアイコ。お気楽女子高生の心の琴線に触れない事柄はバッサバッサと本筋から切り捨てられていく。徹天上天下唯我独尊ぶりもここまで行くと心地よい。
余談ながら以前から気になっていたのだが、舞城王太郎って実は調布市民?実はうちの近所に住んでたりして。<<調布アルマゲドン>>が起きないことを切に祈りたい。[2003/06]
帽子店の前に佇むバス停「西日橋」。日がな一日立ちつくし、乗降客を見守り続けていた彼に一大転機が訪れる。定期的にやってくる『純粋バス停』への塗り替えを逃れるべく、彼は九月四日の終バスに乗り込み旅立つ。様々な場所に赴き、多くの人々や仲間と出会う中で、「西日橋」はこの世界が持つ不条理さに少しずつ気付いていく
第七回の日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作品。この年は大賞受賞作品が無く、もう一作の優秀賞が『糞袋』@藤田雅矢。
バス停が旅をするという発想が◎で、どこかしら郷愁を誘うイラストと相まって良い雰囲気を醸し出すことに成功。帽子屋の店頭で西日を浴びながらぽつねんと立っている「西日橋」の図がなんとも言えず幻想的で美しい。が、それだけに社会体制批判と絡めた後半の展開が味気なく残念。[2003/06]
子供向けのアニメ、特撮ドラマ、伝記作品はすべからく「大勢の男たちとごく少数の女性たち」で構成されている。女の子の座れる席は一つしかない。それは現実社会の縮図なのか。明治期以降の諸作品を振り返りながら、紅一点ヒロインの時代による変遷をたどり、周辺社会の様相を鋭く喝破する。
1998年にビレッジセンター出版局より刊行されていた作品を筑摩書店が文庫化。筆者は1956年生まれ。代表作『妊娠小説』『L文学完全読本』他。余談ながら「紅一点」が北宋の政治家にして詩人王安石の詩の一節、「萬緑叢中紅一点」に典拠を持つものであったことは恥ずかしながら本書で始めて知った次第。
男の子向けアニメ⇒モモタロウ文化⇒軍事大国。女の子向けアニメ⇒シンデレラ文化⇒恋愛立国。ヤマト⇒高校野球部。ガンダム⇒全共闘。エヴァンゲリオン⇒腐った家族。と、終始一貫して断定口調なのが判りやすいというか、頼もしいというか。本書を読むのは当然アニヲタばかりじゃないから、こうやって多少無理矢理でも判りやすい例えにしてくれると一般の人間でも判りやすく内容を掴める。この明快さは斎藤美奈子の魅力と言えるだろう。
いにしえの『リボンの騎士』から最新作(当時)『もののけ姫』まで、何が何でもな紅一点視点で強引に斬りまくった分析の数々は面白かった。バラバラに散らばっている事象を一定の法則で並べ直したら、今まで見えなかった事実が見えるようになって、目から鱗が落ちたような感覚。昨今隆盛の「女の中に男が一人」の緑一点系ギャルてんこ盛りアニメはどう分析されるのか、ちょっと聞いてみたいところだ。[2003/06]
櫻藍女子学院ミステリィ研究会のミリアとユリの「合宿」に同行すべく、半ば無理矢理に連行された石崎。たどり着いたのは外界から隔絶した孤島、古離津島。そこでは城陽大学講師、結城あかねによる奇妙な心理学実験が始められていた。持ち込めるのはただ一つだけ。奇妙な持ち物制限を課せられた島中で犯罪が起きる。
石崎シリーズというか、ミリア&ユリシリーズの第二作。密室モノの次は孤島モノってことで。冒頭、延々と続く石崎とミリア、ユリの不毛なボケとツッコミにへこたれそうになるが気力で先に進んでみる。終始おちゃらけテイストで進んでいた本作だっただけに、まともに殺人事件が起きたのには驚いた。最後までネタなんでしょ、殺人嘘なんでしょと思って読んでいただけに真相にまるで迫れなかったわけで、その意味では成功作?[2003/06] ⇒次巻