2008年6月

書籍名
作家名
出版社
価格
コメント
お薦め度
ホラー作家の棲む家 三津田信三 講談社 \820
にちゃり。
★★★☆
モバゲータウンがすごい理由 石野純也 毎日
コミュニ
ケーションズ
\680
ちょっとディーエヌエー礼賛度が高すぎるのは我慢で。
★★★
大東京三十五区
冥都七事件
物集高音 祥伝社 \619
ちょろ万の小物っぷりは凄い。
★★★☆
大東京三十五区
夭都七事件
物集高音 祥伝社 \571
やはり戦間期の話は面白い。
★★★☆
八月は一夜限りの心霊探偵
私立霧舎学園ミステリ白書
霧舎巧 講談社 \780
心霊ミステリってのはミステリの一ジャンルなのだろうか。
★★★
ケータイ小説家になる
魔法の方法
伊東おんせん ゴマブックス \1,200
ケータイ小説は生涯の天敵になりそうだ。
★★☆
心臓と左手
座間味くんの推理
石持浅海 光文社 \838
食べ物が美味そう。
★★★
ファイナルシーカー
レスキューウイング
小川一水 メディア
ファクトリー
\580
自衛隊がこんなに美少女度高くて良いのですか?
★★★
趣都の誕生 森川嘉一郎 幻冬舎 \1,500
2008年版を書いて欲しい。
★★★☆

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ホラー作家の棲む家
[三津田信三] ★★★☆ 講談社 講談社ノベル (\820) [Amazon]

ホラー作家の棲む家 (講談社ノベルス)

イギリス北部に実在した洋館をそっくりそのまま日本に移築した人形荘。編集者にして、ホラー同人作家の三津田は、一目見るなり人形荘に魅入られ賃貸契約を交わす。本業の傍ら、初の長編作品「忌む家」を書き始める彼だったが、いつしか物語の展開を制御出来なくなっていく。この館でかつて何が起きたのか。次第に心身を蝕まれていく「ホラー作家」が恐怖の果てに見たものとは。

2001年刊行。三津田信三のデビュー作。古き良きオーソドックスな怪奇小説のスタイル……、だと思う。ホラーはこれまでほとんど読んでないので様式とかわかんないんだよな。お恥ずかしい限り。ラブクラフトとポオくらいしか判らない。この人は相当なマニアなので、次から次へと出てくるホラー映画、小説についての蘊蓄が飛び出してくるが、これについていける読者はかなり少ないだろう。

ストーリー進行は非常にオーソドックスな形式ではあるものの、ホラーマニアである作者が、あえて自作によるホラーノベルを世に問おうとした第一作であるだけに、ホラー作品に対してのリスペクトと愛が全編に溢れていて、困ったことにああ、この人は本当にホラーが好きなのだなと幸せな気持ちにさせられてしまった(笑)。悪くないぞこれ。「にちゃり」という表現を創出せしめた功績も評価しなくてはなるまい。第二作以降も確保済みなので、おいおい片付けていく。[2008/06]

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モバゲータウンがすごい理由
[石野純也] ★★★ 毎日コミュニケーションズ マイコミ新書 (\680) [Amazon]

モバゲータウンがすごい理由 ~オジサンにはわからない、ケータイ・コンテンツ成功の秘けつ~ (マイコミ新書)

インターネットへの接続手段はもはやパソコンだけではない。無料のケータイサイト「モバゲータウン」は十代の若者たちの圧倒的な支持を得て爆発的にユーザー数を増やしている。携帯電話だけで完結する新しいネットの形。携帯電話会社の公式サイトの枠からも外れた新しいムーブメントはどのようにして発生し、これからどこへ向かっていくのだろうか。

2007年7月刊。読むの遅すぎ。あまりに今更過ぎる。去年買って、途中まで読んだものの、クローゼットの中にしまい込まれたまま長らく放置していた作品。モバゲーはこの当時よりもっと凄くなってるよ!会員数1,000万人越えてるし。いまでは中高生の6〜7割はモバゲーやっているのではないだろうか。

公式サイト中心、キャリアからの代行回収手数料で利益を上げていたCPが大多数だった中で、非公式の勝手サイトであったモバゲーがいかにして成り上がったかを、本書では懇切丁寧に説明してくれている。今ではパソコンからでは閲覧出来ない(※1)、携帯だけで完結しているサイトは珍しくもなんともない状態になってしまった。

1999年にドコモのi-modeが登場し、携帯電話でインターネットに接続出来る時代が始まった。それが10年も経たない間にどのような変容を遂げたのか。その流れを「モバゲータウン」の成長過程を通じて垣間見る事が出来る。[2008/06]

※1 2008年7月2日からモバゲータウンはPCへの進出をテスト的に開始している。

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大東京三十五区 冥都七事件
[物集高音] ★★★☆ 祥伝社 祥伝社文庫 (\619) [Amazon]

大東京三十五区 冥都七事件 (祥伝社文庫)

血まみれの松を揉む按摩。天から飛来した謎の石礫。夜な夜なうめき声を上げる祟り石の怪異。迷路の中で消えた吉原の花魁。橋の落下を予言する奇妙な子供。闇夜を往く偽電車。晴天に浮かび上がる「凶」の人文字。昭和初期の東京。早稲田の不良学生阿閉万は、玄翁先生こと間直瀬玄蕃と共に、帝都に巣くう怪事件に挑んでいく。

2001年に出た単行本 [Amazon] の文庫版。2004年刊行。戦前の東京を舞台とした連作ミステリ。単行本の装丁がいかにもなレトロ調で、以前から気になっていたのだ。好奇心旺盛であわてん坊の早大生阿閉万(あとじよろず)君と、彼が住む下宿の大家間直瀬玄蕃爺さんが、数々の怪事件を解決していく物語。

まず特筆すべきは凝りに凝った文体だろう。浅学にしてまったく知らなかったのだけど、解説の人曰く、講談の速記本を思わせるようなスタイルなのだそうだ。思いっきりかみ砕いて書くとしたら地の文がすべて講談調の五七五になっているイメージ。これ、最初は読みにくいけど慣れてくるとハマってくる。思わず声に出して読んでみたくなるのだ。

主人公の阿閉クンは昭和初期の人物だが、過去の事件として明治時代のエピソードもたびたび登場する。いかにも妖魅の仕業と思わせておいて、ロジカルかつ現実的な解法を提示するパターンが多いのだけれども、時折超自然的な要素も混ぜてくるあたりが上手い。未だ夜の闇が濃厚であったろうこの時代だからこそ成立する作品群となっている。各話の冒頭に挿入される事件現場周辺の地図がこれまた楽しい。いまとはまったく違う東京の風景が見えてくる。かなりバレバレだけど、連作短編としての仕掛けが施されているところも、なかなか良いのではないかと思う。[2008/06] ⇒次巻

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大東京三十五区 夭都七事件
[物集高音] ★★★☆ 祥伝社 祥伝社文庫 (\571) [Amazon]

大東京三十五区夭都七事件 (祥伝社文庫 も 7-2)

浅草に出現した模造富士から落下した首無し死体。亡者の坂を駆け上るという髑髏。老いてゆく絵の中の美人の怪。橋上で消えた男の謎。新宿御苑裏、童子を貪り食らう脱衣婆の恐怖。上野は平和の塔に穿たれた謎の暗号。咎人を追い続ける不気味な荒縄。事件に振り回される阿閉万。そして縁側探偵間直瀬玄蕃の名推理が今回も冴え渡る。

2002年に出た単行本 [Amazon] の文庫版。2007年刊行。「冥都七事件」の続編。おいおい、爺さんあっさり戻ってきてるじゃねえかよ。前回の終わり方はなんだったの?一冊っきりで完結させるつもりが、人気が出たから続きが出せてしまったということなのだろうか。新キャラ「ノンコさん」が出てきて、地味になりがちなこの話に少しだけ光明が差す。尚子さんとのバトルはほんのり笑える。

今回も前作に引き続き、明治から昭和にかけて、実在した出来事を下敷きしながら物語が構築されている。虚実の混ざり方のバランスが程よく取れていて、どことなく山田風太郎の明治モノを彷彿とさせられる。民俗学的な要素にエログロ、そして現代科学の光。これらの混淆がこれまたいい。この先最後に「亡都七事件」 [Amazon] があって三部作となるらしい。こちらもいずれ読まなくてはなるまい。[2008/06]

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八月は一夜限りの心霊探偵 私立霧舎学園ミステリ白書
[霧舎巧] 
★★★ 講談社 講談社ノベルズ (\780) [Amazon]

八月は一夜限りの心霊探偵―私立霧舎学園ミステリ白書 (講談社ノベルス)

なぜかグラビアアイドルとしてデビューしてしまった琴葉は、棚彦たちと共に学園の養護教諭日辻美加の別荘を訪れることになる。伊豆にある美加の別荘はかつての研究所。そして人里離れた山中には廃校となった古い小学校が残されていた。かくして夏のお約束肝試し大会が開催されるのだが、琴葉たちはそこでまたしても事件に巻き込まれてしまう。

霧舎学園シリーズの五作目。2003年刊行。これは「七月」と同時発売だった。確か両方が一緒になったセット販売版もあった筈。夏、ということでいきなり琴葉ちゃんのカラー水着グラビアつきである。本そのものの拵えが、実際の本編の内容にリンクしている趣向は相変わらずで、今回もけっこう凝ってるなあ。

大人のレギュラーキャラが少ないとはいえ、こんなところにまで無理矢理脇野を連れて行くのは、さすがに不自然に過ぎるのではないかと。毎度のことながらメインキャラ以外の、ゲストキャラの個性が弱すぎて識別不能だったりする。炭野さんほとんど存在感無かったぞ。大山智も「四月」で登場済って書かれても、全然覚えてないんだけど。[2008/06]

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ケータイ小説家になる魔法の方法
[伊東おんせん] ★★☆ ゴマブックス (\1,200) [Amazon]

ケータイ小説家になる魔法の方法

いまや書店で当たり前のように平台を占拠しているケータイ小説群。若者が自分のコトバで自分たちのために綴った物語が爆発的に売れている。ケータイ小説勃興の地、携帯サイト「魔法のiランド」から始まったムーブメントはいかにして時流に乗ったのか。従来の小説とは全く異なる系統進化を遂げたその秘密に迫る。

2007年刊行。これもいささか読むのが遅かった。試みに、2007年のベストセラー単行本・文芸部門のリンクを貼っておく。ベスト10中、なんと半分がケータイ小説なのだ。これが2008年上半期になると僅か二作にまで減ってしまうので、2007年が異常であったのかもしれないが、それでも従来の出版傾向から考えれば、何の経験も無い素人が書いた小説が売り上げの上位ベスト10に複数作入ってしまうのは驚天動地の異常事態だろう。

ケータイ小説というのは信じられないかもしれないけど、書く方もなんとケータイで書いている。決してパソコンが使えないからというわけではなく(そうでない人もいるが)、ケータイ独特の間の取り方や、雰囲気、臨場感を醸し出すにはやはりケータイで書かないとダメらしい。ケータイ小説のメッカ魔法のiランドは携帯専用のHP作成サービスなのだが、「BOOK機能」と呼ばれる小説掲載モードが実装されている。500頁までの掲載が可能で、章ごとに分けたり、目次が自動的に出来たり、コメントがつけられたりと、これがかなり良くできているのだ。

本書の筆者はこの魔法のiランドのプロデューサー。携帯サイトで人気が出た小説ならばリアルの書籍の世界で勝負しても戦えるのでは?と、全国を行脚して一般人でしか無かったケータイ小説家を片っ端から口説いてまわった。現在の驚異的な状況を作り出した人間の一人というわけだ。「魔法の方法」とタイトルにはあるが、それほど難しいことは書いておらず、最後まで頑張って書けとか、著作権や実在する人物を使う時は気をつけろとか、ネットで叩かれてもめげるなとか、当たり前の事ばかり。よって、本気でケータイ作家デビューしたい人が真面目に読むにしては内容が薄すぎる。ケータイ小説ブームに乗った、便乗本の一つと考えた方がいいだろう。

ケータイ小説は、普段本を読まない層にリーチしたが故に爆発的に売れたものだと個人的には考えているので、いつも本を読んでいる層とはそもそも重なり合う要素が少ない。筆者は高度なマーケティング能力を持つ商売人として優れた人物だとは思うけど、旧来の本読みとしては、こういう類の書籍が書店を席巻している現状は本当にそろそろ勘弁して欲しいところ。去年一番売れた小説が『恋空』だと聞かされると正直寂しい気持ちになるのであった。上から目線でゴメンな。[2008/06]

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心臓と左手 座間味くんの推理
[石持浅海] 
★★★ 光文社 カッパノベルス (\838) [Amazon]

心臓と左手  座間味くんの推理 (カッパ・ノベルス)

新興宗教の教祖の死体からえぐり取られた心臓と、もぎ取られた左腕。その思わぬ真相を綴る表題作をはじめ、過激派組織で起きた密室殺人の謎「貧者の軍隊」、内ゲバの果てにたどり着いた凄惨な殺人劇「罠の名前」、急進的な環境保護団体が起こした殺人事件の奇妙な動機「水際で防ぐ」、他。計七編を収録したミステリ短編集。

2007年刊行。2004年から2007年にかけて小説誌「小説宝石」に掲載されていた諸作品群をまとめたもの。『月の扉』で登場した座間味クンを主人公とした短編集となっている。

『月の扉』の一件で座間味クンと知己を得た警視庁の大迫警視が東京で彼と再会。酒のツマミにとばかりに、既に終わった事件の顛末を話して聞かせ、それに対して座間味クンが事件の意外な裏側を指摘して見せる構造を取る。いわば安楽椅子探偵モノのバリエーションの一つだ。

石持浅海は本格ミステリの作家でありながら、「社会派」の特性も多分に併せ持っていて犯人はテロリスト、環境NPO、新興宗教団体、極左組織と、やたらに偏った連中が多い。特殊な思想を持つ人物であるが故に、常人には想定すら出来ない異常な動機を用意することが出来る。という狙いがあるのだろうか。最終章のみ作りが違っていて『月の扉』でハイジャック犯の人質になった少女と、座間味クンが11年ぶりに再会するストーリーになっている。ベタな話ではあるが前作を読んでいると、ちょっと嬉しい。[2008/06]

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ファイナルシーカー レスキューウイング
[小川一水] 
★★★ メディアファクトリー MF文庫 (\580) [Amazon]

ファイナルシーカー レスキューウイングス (MF文庫J)

少年の日、高巣英治は台風の中ボートで海へ流されあやうく遭難しかけたところを、自衛隊のレスキュー隊に救われる。成長した英治は航空自衛隊救難飛行隊に入隊。どんな悪環境下でも要救助者を発見できる特技から「千里眼」と呼ばれ、多くの人々の命を救っていく。しかし英治の特技には驚くべき秘密が隠されていて……。

2006年刊行。小川一水初のMF文庫作品。今回も戦う公務員モノだ。サブタイトルは「レスキューウィングス」。アニメの『よみがえる空 -RESCUE WINGS-』 [Amazon] との関係がよくわからないのだが、wikipedia先生曰く、スピンアウト作品って事で合ってる?登場人物は異なるが、どちらも航空自衛隊の小松基地に所属する救難飛行隊の活躍が物語の主軸となっている。

雪山でタクシー代わりに救助ヘリを呼ぶバカオッサンとか、自衛隊は嫌いだから助けないでくれと救助を拒む左巻きの人とか、ライトノベル離れしたシリアスなテーマが多い。現代を舞台にした作品で、小川一水にしてはエスエフ要素はかなり控えめだ。ラノベ的な要素としては憑依霊の灯ちゃんが出てくるところくらい。あとは、美女・美少女度が自衛隊にしては高すぎる(笑)。一つ一つのエピソードは悪くないものの、重いテーマを一冊で書ききるには短すぎた印象。続編は出ないのだろうか。[2008/06]

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趣都の誕生 [森川嘉一郎] ★★★☆ 幻冬舎 (\1,500) [Amazon]

趣都の誕生 萌える都市アキハバラ

個人の趣味が街を変えていく。世界に冠たるオタクの都アキハバラ。街中をアニメ、マンガ、アダルトゲームのキャラクターが覆い尽くす、世界でも他に類を見ない異様な光景はどのような歴史の上に成立しているのか。戦後以降の発展経過を追いながら、極めて特異な変遷を辿った都市アキハバラの光と影を考察していく

2003年刊行。タイムリーな時期に読んでしまった。日本が世界に誇る?オタクの王国アキハバラに視点を据えた都市論。

まず興味深かったのがアキハバラの成り立ちだ。近くに電気系専門学校があり、ラジオの組み立て販売の大ヒットから露天商が集中。そしてGHQの露天撤廃例で、散在していたラジオパーツ系の店が集められる。これがアキハバラの原型らしい。戦前からあった廣瀬商会(ヒロセ無線)が流通網を持っており、仕入れのために小売業者や二次卸店が集まってきたことも大きかった。そして高度成長期の家電ブームに便乗し一気に家電の街へと変貌するが、90年代に入り郊外型大型電気店への対応が遅れ、結果としてパソコンやゲームの街へと変貌していく。この時期に奇しくもエヴァンゲリオン特需があったことがなんとも因果である。これで一気に市場が拡大してしまったのだ。

もともと下町で地権者が細分化されており、大規模資本の進出がしにくかったという側面はあったにせよ、官主導で副都心として開発が進められた西新宿、西武や東急のような鉄道系企業主導で街作りが進められた渋谷・池袋、森ビルや三井不動産のような大手不動産が絡んだ六本木ヒルズやミッドタウン、それらのいずれとも異なる独自の経緯でアキハバラは発展を遂げ現代に至っている。筆者はこれを個の趣味嗜好が都市(アキハバラ)を形成した希有な例であると説いている。

オタクたちの個の嗜好が究極的な形で露出してしまったがのアキハバラだという指摘はとても共感出来た。この街がオタクにとっての巨大なマイルームである考えれば、より「快適」な環境を求めて街中の外観がオタグッズで溢れていくのはとてもよく理解出来る。最近では年に1〜2回訪れればいい方だが、学生時代(90年代前半)の数年をアキハバラのゲーム店員として過ごしたわたしは、アキハバラに行くたびに「帰ってきた」という感慨を抱いてしまうのだ。

つくばエクスプレスが開通し、ドンキホーテが出来、パチンコ屋出来て、駅前が大規模再開発(これは官主導だ!)されたりと、未だ変化は尽きないこの街だが、これからもその時代時代のオタクの空気を色濃く反映した街として不可思議な繁栄を続けていくことを望みたい。[2008/06]

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