サヨコ歳時記

学校行事としてのサヨコ運営システムをサヨコ側、学園祭実行委員側の資料を元に時系列でまとめてみました。

行動者
行動内容
3月
卒業式
渡すだけのサヨコ
二年生に鍵(二階の奥の廊下のはじの木の戸棚の鍵。花瓶が入っている)を手渡す。

鍵を手渡してからサヨコ上演に関しての手続きを記した手紙を送付する。

手紙には西暦が通しで書いてあり、渡すだけの年は緑。サヨコを実施する年は黒で書いてある。代々のサヨコが該当年に丸をつけて次のサヨコに郵送していた。1回きりの不孝の手紙。

4月
始業式
サヨコ
サヨコは承諾の証として、鍵を使い戸棚から花瓶を取り出し、赤い花を自分の教室に活けなければならない。

その行為は誰にも見られてはならない。

   
サヨコ
今年のサヨコをやるのならば、誰にも見つからないようにサヨコの芝居の準備をしなくてはならない。
9月
始業式
サヨコ
新たにこれまでのサヨコを越えるものを準備出来るのならば、赤い花を活ける。

昔のサヨコを再演するのならば、空の花瓶を置く。

何も出来ないのであれば何も置いてはいけない。

末日まで
サヨコ
赤い花を活けた場合、9月中にオリジナルの台本を学園祭実行委員長の家まで郵送しなくてはいけない。
 
学園祭実行委員会
赤い花が活けられた場合又は、空の花瓶が置かれた場合、委員会はサヨコ上演のための学園祭の準備を一般生徒に知られぬよう、別途行わなくてはならない。
10月
学園祭
一週間前
学園祭実行委員会
校門にある大きな桜の木にてるてる坊主を吊るす。

新たなオリジナルサヨコが上演される場合は赤いてるてる坊主。

過去のサヨコが上演される場合は白いてるてる坊主。

何もやらない場合は何も吊るさない。

学園祭
当日
サヨコ
サヨコを上演する。
 
サヨコ
自分がサヨコであることを誰にも悟られずにあることをやりとげればその年は「吉きしるし」でありその年のサヨコは勝ったのである
翌年
3月
卒業式
サヨコ
次の渡すだけのサヨコに鍵を手渡す。数日後にサヨコ上演に関しての手続きを記した手紙を送付する。

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 サヨコについての噂

サヨコにまつわるいろいろな噂を収集。他にもまだあるかも。
青字部分は外伝「図書室の海」に関する事項。

話者
内容
『小夜子』を上演した年は縁起がいい。大学合格率があがる。
校庭の隅っこにある桜の木の下の石碑に『私が今年のサヨコです』と書くとその年のサヨコは成功する。
サヨコという不条理な因習そのものがお客さんなのかもしれない。何を試されているのか。
雅子
サヨコは学校の桜の木に棲んでいる学校の守り神。赤い花を活けるのはその神様に捧げるお供えもの。今年一年の学校の無事を祈るおまじない。

その神様は気まぐれなので、その神様に見つからないように芝居の準備をして、神様の気に入るような芝居をしなくてはならない。

その神様が気にくわなかった芝居をやった女の子が、急に落ちてきた舞台の緞帳にぶつかって死んでしまった。今でも緞帳には血の染みが残っている。
花瓶の柄は出す度に変わっている。
多佳雄
『お客さん』だなそれは。それは『異形のもの』なんだろう。お前たちを試しに来てるのさ。
設楽
学園祭実行委員会にはマル秘の実行マニュアルが存在する
学園祭実行委員会マニュアルのジンクス。委員以外の人間に見せたり、持ちだしたりすると大学受験を失敗する。
ここ10年間のサヨコはいずれも黒川のクラスから出ている。
よくある学校の怪談話。確かなことは誰も知らないけど、なんかこう、空気みたいにあの中に染み込んでるんだよね
ほんとは、どこにでもサヨコはいるのかもしれないよ。みんなが伝統という名でそれを呼んでいるのかもしれない。ほんとはサヨコがいるせいなのに。

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