第五巻『楔が抜ける時』

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第五巻 楔が抜ける時
  
四巻表紙
幻冬舎 幻冬舎文庫
\457(税別)
2000/6/25 初版発行

ISBN4-344-40110-7

<あらすじ>

「成人式」初日。思わぬハプニングから絶対絶命のピンチを迎えた練だったが、持ち前の知恵と勇気で事態を打開していく。そして遂に練はニコの協力の下、「王」を打ち倒すことに成功する。即座に監禁中の千華子への面会を求める練だったが、その頃千華子は地下迷宮の中をあてどもなく彷徨っていた。一方賢と千鶴子はヘリによる本格的な捜索を開始するのだが、G国首都では世界を揺るがす驚くべき宣言が発せられていた。

第五巻感想

すいません。もう六巻発売されてますね。すっごく反省してます。だって六巻の発売って8/10頃だと思ってたんもん(言い訳)。なんにせよ発売から二ヶ月たってもページを更新してないのでなんの弁解もなりたちません。

本当はこの巻で完結の筈だったのですが発売は二ヶ月延期(4月→6月)更に、五巻では完結せずに全六巻で完結になります。このヘン実に恩田陸らしいです。

とりあえず駆け足で感想。成人式参加中の練ですが、初日のピンチはあっさりと脱した様子。まあいくら何でも初日で脱落しちゃ主人公たるもの不味いでしょう。しかし「王」との決着が着いてしまうという形で成人式は二日目夜の段階で終了。地道に石のカウントしてたわたしはかなり間抜けな感じです。しかし「王を殺せたら英雄。王を倒したものが王」という掟がこの成人式にはあるようです。果たして練は「王」になってしまうのでしょうか。

一方賢パパと千鶴子ママですが、復調の兆しを見せ始めた千鶴子ママ。にわかに人使いが荒くなります。あんまり仕事上ではおつき合いしたくないタイプですね。おかげで賢はおろかミゲルなんてすっかり影が薄くなってしまいました。ミゲルラスボス説危うしです。しかし、一生懸命風船ふくらましてますけど、よもやと思うんだけどこれって口でふくらましてない?浮かぶのか??

で、一人迷宮を彷徨う千華子ちゃんですが、持ち前のクレバーさを発揮してがんばって耐えてます。次回で無事練たちに合流できるのかとても気になります。

六巻がもう発売されているのかと思うと予想も虚しいですが全ては自業自得。
ざざっとですが予想を書いておきます。

ラストに向けての妄想

練とニコ
千華子の行方
地震→噴火。溶岩がだらだら流れてきたりしてるところで大ピンチの千華子を練が救うというパターンでしょうか。流れ的に三人が合流するのは確実でしょう。結局練&千華子ラブラブ路線はなさそうです。がっくし。

地下水路

溶岩を効率良く流すためのものだったわけですね。ということは数百年前の爆発の際にも使われているのでしょうか。設備自体はもっと以前からあったに違いない筈で、溶岩みたいなもんが通るのに、そう何度も再利用出来るモノなのかとても謎が残ります。

賢パパ&
千鶴子ママ

千鶴子ママの精神的復活というか、レーゾンテートルの確立のためには、彼女の力で子供たちを救い出さなくてはならんわけです。というわけで三回目の捜索(8/16:午前10:00予定)はおそらく成功するのではと考えられます。これから18時間弱がヤマ場になるわけですね。

クーデター指導者と成人式

旧勢力が全く沈黙していることが不気味ですが、なんだかよくわからないマヤの力で成功してしまいそうな勢いです。指導者層はやはり若者なのでしょうか。ニコもクーデターには重要な役割を果たしているように思えます。そもそもこんな大事な時期にわざわざ成人式なんていう手の込んだ儀式をやるくらいだから余程大切なことなのでしょう。マヤの新しい時代を担う幹部候補生を選抜するための試練なのか。

みんなの政府

いきなり電子政府の樹立を宣言してしまいましたが、ハード的にもソフト的にも一朝一夕になしえることではなく、かなり長い時間をかけて練り上げられたプランなのではと推測されます。世界中から参加を募ることで諸外国からの介入への牽制を仕掛けているのではと憶測。もっとも現政権転覆だけが目的とは到底思えないので、マヤ的ななにかの復権が目的なのでは。

どうして楔が抜ける日が判ったの?

自然現象としか思えない火山の噴火を何故マヤの人々は知り得たのか。これはもう超古代文明の力のなせる技としか考えられないのですが。ろくな通信手段も持ち得ない現地の人々が整然と行動していられるのは何故か。インターネットですなんて言わないでね(笑)。

楢崎一族
本巻では沈黙を守っていた楢崎一族。久じいさんがどんな手に出るか。さまざまな懇意の筋を動かして、日本で一番早くG国の事態に対応していくのは間違いの無いところ。従兄弟連中はみんなの政府に参加したがりそう。
そしてミゲル
だってこれで何かしてくれなきゃあんまり登場していた意味が無いじゃん。よもや賢と千鶴子の緩衝剤役でしたってことはないよね。
ミゲル=ラスボス説は不滅です。
ラストは
練と千華子は救出され、クーデターは一定の成功を収める。しかしイサベラ山の大噴火はG国ばかりでなく地球的規模で大きな被害を与えてしまう。千鶴子はこの混乱の中で再婚話から完全に冷めてしまい、千華子とも和解。日本へと帰っていく。最後の敵ミゲルを倒し(しつこい)、ニコから事態の全貌を告げられた練は、ニコとの再会を約しつつ帰国の途につく。みんなの政府のひとりとして。

こんな感じ?とっとと六巻読みたいのでこのヘンで許して下さい。
やっと六巻を買いに行けるよ〜。

勝手に
次回予告

(練)オッス!おら楢崎練。今回のおらの活躍見てくれたか!
(千華子)ちょっとちょっと練は助かったからいいけど、わたしはまだ大ピンチなのよ。
(練)何いってんだ。おらが助けてやるぜ!
(千華子)すっごく不安なんだけど……。
(練&千華子)とにかく次回『上と外』こんどこそ最終巻「みんなの国」。みんな読んでね!!
(ニコ)アト、モウチョットダケツヅクノジャ。

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